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ソリダゴ「タラ」の作型別最適電照時間


[要約]
奄美地域におけるソリダゴ「タラ」の収益性を向上するためには、7月上旬定植の最適な暗期中断の電照時間は慣行である3時間より長くし、5時間以上必要である。一方、1月上旬定植は1時間で十分である。

[キーワード]
ソリダゴ、タラ、暗期中断、作型別電照時間

[担当]
鹿児島農開セ・徳之島支場・野菜花き研究室

[代表連絡先]電話0997-86-2004	
[区分]九州沖縄農業・野菜花き	
[分類]技術・普及	

[背景・ねらい]
奄美地域におけるソリダゴ「タラ」の周年栽培では、作型ごとの最適な電照時間が明らかになっていないため、周年3時間で行われている場合が多い。そこで、収益性が向上する作型ごとの最適な電照時間を明らかにし、周年生産に必要な電照管理技術を確立する。

[成果の内容・特徴]
  1. 7月上旬定植は慣行3時間より長くし5時間にすることで、草丈を確保し、上級品率が増加し、収益性が向上する。収益については、3時間電照に比べ電力代が約1.7倍コストがかかるが、粗収益が約1割アップする、すなわち10a当たり約89千円向上する(表1表2)。

  2. 1月上旬定植は慣行3時間より短くし1時間にしても、切り花品質は変わらず、電球代や電力代が削減できる。収益については、3時間電照に比べ粗収益がほとんど変わらず、電力代が約7割コスト低減でき、10a当たり約49千円向上する(表3表4)。

[成果の活用面・留意点]
  1. 奄美地域の無加温栽培に適応できる。

  2. 電照時期は定植から収穫まで行う。

[具体的データ]

表1 暗期中断が生育開花に及ぼす影響(7月8日定植)(2004年)


表2 階級別割合、粗収益および電力代の比較(7月8日定植)(2004年)


表3 暗期中断が生育開花に及ぼす影響(1月9日定植)(2003年)


表4 階級別割合、粗収益および電力代の比較(1月9日定植)(2003年)

[その他]
研究課題名:奄美地域における主要切り花類の新生産技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :2003〜2005年度


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