[代表連絡先]電話098-840-8503 [区分]九州沖縄農業・生産環境(土壌肥料) [分類]技術・参考
1)緑肥を栽培すると、裸地区に対し、流出土量を41〜29%に抑制することができる。流出水量は裸地区で最も多いが、流出土量の最も少ない富貴豆区でも流出水量が同程度の流出量であることから、富貴豆区は土壌を保持する能力が高い(図1)。
2)豪雨時の溜枡内の土量は裸地区で多量の土砂が堆積しているが、各緑肥区とも3%以下である。裸地区では礫や砂等の土砂が多量に流出しているが、各緑肥区はほとんがシルト以下の微細粒子である(図3)。
3)緑肥の収量はクロタラリアやピジョンピー・富貴豆区では良好な生育・収量であるが、ひまわり区では他の処理区よりやや劣る(表1)。
1)緑肥を栽培すると、裸地区に対し流出土量を各緑肥区で46〜53%に抑制することができる(図2)。
2)被植率は大麦以外は高い傾向を示し、播種後2〜6ヶ月程度は高被植率で推移するため、赤土流出防止効果が高い(図4)。
3)ヘアリーベッチとエン麦は生育や収量が良好だが、イタリアンライグラスと大麦は生育・収量が少ない。(表1)。


図2 流出土量と流出水量(秋播緑肥)

図3 豪雨時に溜桝内へ堆積した土砂量とその時にほ場外へ流出した微細粒子の土量

図4 被覆率の推移(秋播緑肥)

表1 緑肥の生育・収量
研究課題名:緑肥による赤土流出防止対策技術の確立 予算区分 :国庫補助 研究期間 :2004〜2005年度