Navigation>>九州沖縄農業研究センター >> 研究成果情報 >> 平成19年度目次

輪ギクの腋芽消失抑制に対するベンジルアミノプリンの適正濃度


[要約]
輪ギクの二度切り栽培時に萌芽数が十分確保できる腋芽形成率50%以上とするための親株へのベンジルアミノプリンの処理濃度は、「神馬」では7.5ppm以上、「神馬2号」、「新神」、「晃花の富士」では15.0ppm程度である。

[キーワード]
腋芽消失、ベンジルアミノプリン、輪ギク、萌芽

[担当]
宮崎総農試・花き部

[代表連絡先]電話0985-73-7094	
[区分]九州沖縄農業・野菜花き	
[分類]技術・普及	

[背景・ねらい]
ベンジルアミノプリン(商品名:ビーエー液剤)はキク挿し穂の腋芽消失防止に効果があるが、品種ごとの適正濃度は明らかにされていない。そこで、秋ギク親株に対するベンジルアミノプリンの適正濃度を検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. ベンジルアミノプリンを散布することにより、各品種とも腋芽形成率が向上し、その濃度が高いほど効果が高い。

  2. 親株を35℃/25℃の条件で栽培した場合、2度切り栽培時に萌芽数が十分確保できる腋芽形成率50%以上とするためのベンジルアミノプリンの処理濃度は、「神馬」では7.5ppm以上、「神馬2号」、「新神」、「晃花の富士」では15.0ppm程度である。

[成果の活用面・留意点]
  1. ビーエー液剤のキクへの登録は2000倍(15.0ppm)〜4000倍(7.5ppm)である。

[具体的データ]

表1 親株へのベンジルアミノプリンx処理濃度の違いが側枝長、節数、腋芽形成に及ぼす影響

1.耕種概要
採穂:平成17年9月13日、挿し芽:9月15日、定植:9月30日、摘心:10月7日
調査(側枝を主茎から切除し側枝の腋芽の有無を調査):10月27日、
栽植様式:市販の容積16Lのプランタに5本定植(株間12cm)、施肥:N1.0,P2O51.0,K2O1.0(kg/a)
栽培場所:人工気象室、温度管理:摘心まで昼温25℃、夜温20℃、摘心後昼温35℃、夜温25℃
       (昼温は11:00〜15:00、夜温は1:00〜5:00で、その間の時間は温度上昇、下降時間

[その他]
研究課題名:主要花き類の生理生態解明等による安定生産技術確立
予算区分 :県単
研究期間 :2005年度(2003〜2005年度)


目次へ戻る