ガーベラのコンテナを利用した隔離床栽培による土壌病害回避技術
- [要約]
- 球根コンテナに土壌消毒をした圃場の土を詰めて隔離栽培を行うことで、ガーベラ根腐病(Phytophthora cryptogea)を回避することができ。
- [キーワード]
- ガーベラ、隔離栽培、ガーベラ根腐病、球根コンテナ
- [担当]
- 熊本県農業研究センター・農産園芸研究所・花き研究室
[代表連絡先]電話096-248-6444
[区分]九州沖縄農業・野菜花き
[分類]技術・参考
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[背景・ねらい]
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県内のガーベラ生産において、土壌病害の発生が問題となっている。病気が発生すると毎年、土壌消毒や株の更新が必要となり、生産者の経営を圧迫している。そこで、ガーベラ農家の生産安定を目的に、球根コンテナを用いた隔離床栽培による土壌病害回避技術の確立を図る。
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[成果の内容・特徴]
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- 球根コンテナ(縦60cm×横40cm×高さ20cm)に土壌消毒をした圃場の作土層の土を詰めて隔離栽培を行うことで、ガーベラ根腐病(Phytophthora cryptogea)を回避することができる。(表1)
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球根コンテナを用いた隔離床栽培で、8月から12月にかけて月当たり2.6〜4.2本/株の収量が得られる。(図2)
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[成果の活用面・留意点]
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発病したハウス内にコンテナを設置して栽培を行う場合、ハウス内の土壌消毒は必ず実施する。
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根がコンテナから出てハウス内土壌に入り病害の発生源とならないよう、コンテナに防根シートを敷き土を入れる。設置方法は図1のとおりである。
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[具体的データ]
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図1 コンテナ設置図

表1 ガーベラ根腐病発生調査(根腐病罹病株累積発生率)

図2 コンテナ栽培における採花本数の推移

写真1 ガーベラ根腐病の発病状況
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[その他]
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研究課題名:ガーベラのコンテナ栽培法の開発
予算区分 :県単
研究期間 :2005〜2008年度
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