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土壌繊毛虫の動画及び静止画データベース(動画繊毛虫図鑑)の作成


[要約]
動画繊毛虫図鑑は土壌繊毛虫の動画及び静止画データを利用して、外形イメージから簡易に同定できるデータベースである。

[キーワード]
土壌繊毛虫、画像データベース、簡易同定、web公開

[担当]
西九州大、九州沖縄農研・土壌環境指標研究チーム

[代表連絡先]電話0952-52-4191	
[区分]九州沖縄農業・生産環境(土壌肥料)	
[分類]研究・参考	

[背景・ねらい]
これまで土壌繊毛虫の同定は、専門的熟練を要する微細形態に基づく方法が主流であり、土壌管理履歴が土壌繊毛虫相に及ぼす影響を簡易に判定することはできなかった。最近の動画撮影装置の改良により、繊毛虫個体の画像データを取得することが簡便となったことから、主に動画データに基づき土壌中の繊毛虫を簡易に同定できる動画及び静止画データベースを作成する。

[成果の内容・特徴]
  1. データベースは、データベースサーバーとしてMySQLを、アプリケーションサーバーとしてTOMCATを、そしてデータベースに収納されているデータの加除修正を容易にするためMicrosoft Accessを用いて作成している。

  2. 作成したデータベース(図1)は、以下の3部構成となっている。

    1)繊毛虫とはどのような生物かの説明と、それら繊毛虫の観察法等の解説(図2)。

    2)家畜スラリー投入土壌から分離した繊毛虫の種名から、それら個々の種の動画と静止画を見ることができる。

    3)同じ繊毛虫の外部形態を16パターンに区分し、その外部形態から動画と静止画を見ることができるとともに、その繊毛虫の種名(現在62種を掲載)や特性が分かる(図3図4)。

[成果の活用面・留意点]
  1. 主な画像は南九州の家畜スラリー長期連用圃場から分離された繊毛虫に由来する。

  2. 繊毛虫形態分類の専門家が監修するデータ更新を随時行う。

  3. このデータベースはweb上に公開しており(動画繊毛虫図鑑http://senmou.nisikyu-u.ac.jp/tdb/)、著作権は西九州大学に帰属する。

[具体的データ]

図1 動画繊毛虫図鑑のトップページ


図2 繊毛虫に関する説明


図3 外形イメージに基づく簡易同定


図4 同定した繊毛虫のデータ内容

[その他]
研究課題名:家畜スラリーの投入が土壌繊毛虫相およびそのバイオマスに及ぼす影響評価
課題ID:214-q
予算区分 :交付金プロジェクト「有機農業」
研究期間 :2003〜2007年度


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