緑肥

 栽培した植物をすき込むことで施用効果を得るものであり、イネ科ではソルガムやエンバクなど、マメ科ではヘアリーベッチやクロタラリアなどがある。堆肥が入手しにくい地域でも、栽培することで利用ができ、緑肥の根によりすき込みが可能な深さよりも深い場所への改善効果が得られる利点もある。

 栽培する作物の種類によって若干効果が異なるものの、栽培圃場に直接すき込みを行うので、肥料代替効果については過剰施用を考慮しなくても良く、塩基バランスも乱れにくい。ただし易分解性有機物が多いので、予乾せずにすき込む場合は注意する。

地力効果指標乾物としてランク
短期物理性 ADF (mg/g)
長期物理性 ADL (mg/g)
窒素肥沃度 貯留態窒素 (mg/g)
保肥力増加 CEC (cmolc/kg)
肥料代替指標および参考指標乾物としてランク
窒素代替 肥功窒素 (%)
リン酸代替 P2O5 (%)
カリ代替 K2O (%)
石灰代替 CaO (%)
苦土代替 MgO (%)
易分解性有機物 ADOM (mg/g)
*地力効果指標は0~5の6段階、肥料代替指標は0~10の11段階で、平均を3としてあります。

資材の特徴

*赤い線が平均値を、緑の帯が有効な範囲を示しています。

施用量(乾物当たり) 単位の選択

★栽培や活用にあたっては、緑肥利用マニュアル3)も参照してください。