[要約]
サンダーソニアの切花栽培においては、切花後の掘り取り球根の歩留りより養成の歩留りが重要で、後者が低水準になると、球根数を確保するために球根購入費用が増加し、経営が悪化する。したがって球根養成技術に問題がある経営では球根養成技術の改善によって経営改善が可能である。
[キーワード] | サンダーソニア、球根養成、経済的評価、多段階線形計画法、XLP |
[担当] | 千葉県農総研・企画調整部・経営調査室 |
[連絡先] | 043-291-9993 |
[区分] | 関東東海北陸農業・関東東海・経営 |
[分類] | 行政・普及 |
[背景・ねらい]
千葉県では1995年頃からサンダーソニア切花の生産が急増したが、その球根はもっぱらニュージーランドからの輸入に頼っており、しかもその単価は高い。そのため生産者の中には、切下球(新塊茎)を掘り上げて、養成栽培を行い種苗費を低下させようとするものも増えてきた。しかし養成栽培技術の良否によって経営成果の格差が生じるため、球根養成技術の経営経済的評価が必要である。
[成果の内容・特徴]
[成果の活用面・留意点]
[具体的データ]
図1:経営内での球根の動き
注) | 切花栽培の「植付」から養成栽培の「植付」 までの歩留りを「切下歩留り」とし、養成 栽培の「植付」から切花栽培の「植付」ま での歩留りを「養成歩留り」と呼ぶ。 |
図2:歩留りと農業所得
注)
i)養成歩留り、切下歩留りとも1〜0まで0.1
ごとに変化させ、線形計画法を適用した(計
算回数:112=121回)。図中の白点は計算点
を示す。
ii)計算にあたってはExcel上で歩留りを変化
させXLPを呼び出すマクロを作成して行っ
た。
[その他]
研究課題名 | :畑かん地域における花き経営の安定化 |
予算区分 | :県単 |
研究期間 | :1996〜2000年度 |
研究担当者 | :溝田俊之 |
発表論文等 | :1)溝田(2001)関東東海農業経営研究(投稿中) 2)溝田(2001)農業経営通信(投稿中) |