薄層ポット育苗による宿根草の検索 |
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[要約] |
薄層ポット育苗適応性種の検索をアオスゲ他26種の宿根草について行った結果、オオベンケイソウ「スターバースト」他21種が育苗の適応性が高かった。 |
[キーワード]宿根草、薄層ポット、屋上緑化 |
[担当]神奈川農技セ・果樹花き研究部
[代表連絡先]電話:0463-58-0333
[区分]関東東海北陸農業・花き
[分類]技術・参考 |
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[背景・ねらい] |
屋上緑化施工事例の増加とマット植物の普及により地下部薄層苗が注目を集めている。 しかし、植物により地上部の被覆率が低い等の問題があり、全ての植物がマット化に適しているわけではない。そこで、宿根草類の薄層化の適応性を明らかにするため、薄層ポット育苗による育苗可能な宿根草の検索について検討する。 |
[成果の内容・特徴] |
1. |
慣行ポットとの比較において5段階に、薄層ポットの成品としての完成度において3段階に評価し15のグループに分類した(表1)。この結果、オオベンケイソウ「スターバースト」、タデ「レッドドラゴン」他20種(表1において薄層ポットの成品としての完成程度が1及び2と分類された種のうち慣行ポットとの比較が2、3及び4と分類された種)は薄層ポットでの育苗に適していた。 |
2. |
カクトラノオ他7種は、慣行ポットとの差が見られず、アレナリア他4種については、慣行ポットが勝ったが、ほとんどの植物が成品として十分な成長を示した。 |
3. |
草丈が高い植物及び生育が緩慢な植物ほど慣行ポットと薄層ポットの差が生じやすい傾向が見られた。 |
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[成果の活用面・留意点] |
1. |
薄層ポットは、培土量が少なく乾きやすいためかん水に留意する。 |
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[具体的データ]
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[その他] |
研究課題名:都市空間における特殊地緑化技術の開発と実証
予算区分:県単
研究期間:2005年度
研究担当者:相原朋之、勝間田やよい
発表論文等:相原、勝間田(2006)園芸学会雑誌 75(1): 215 |
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