飼料用米の離乳子豚への給与効果


[要約]
飼料用米をトウモロコシの代替に配合した飼料を4〜8週齢の離乳子豚に給与すると、良好な発育成績が得られ、軟便が減る。

[キーワード]離乳子豚、飼料用米、増体、軟便

[担当]群馬畜試・中小家畜係
[代表連絡先]電話:0279-88-2222
[区分]関東東海北陸農業・畜産草地(中小家畜)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
近年、飼料自給率向上対策の一環として、飼料用米の利活用に対する関心が高まっている。しかし、養豚分野における飼料用米給与に関する試験研究は肥育豚が中心であり、離乳子豚への給与に関する知見は少ない。そこで、飼料用米の給与効果を確認する。

[成果の内容・特徴]
1. 飼料用米(玄米)を粒度2oに粉砕し、トウモロコシの代替に22〜44%配合した飼料を、4〜8週齢の離乳子豚に給与する。
2. 飼料摂取量は、トウモロコシを44%配合した通常飼料とトウモロコシの代替に飼料用米を配合した飼料で有意差は認められない(図1)。
3. 飼料用米を配合しても発育成績は良好であり、体重および日増体量はトウモロコシを配合した飼料との間に有意差は認められない(図2)。
4. 4〜8週齢において軟便の発生が見られるが、その頻度は飼料用米配合割合の増加に伴い低下する(図3)。
5. 飼料用米は、消化管への負担が少なく、消化不良に起因した軟便が減少するものと推察される。
6. 以上のことから、飼料用米をトウモロコシの代替に22〜44%配合した飼料を4〜8週齢の離乳子豚に給与すると、良好な発育成績が得られ、軟便が減る。

[成果の活用面・留意点]
1. 軟便の減少により離乳子豚の損耗防止効果が期待できる。
2. 飼料用米はトウモロコシの代替となることから、飼料自給率の向上が期待できる。
3. 飼料用米は、モチ米品種の「喜寿糯」を使用した。
4. 軟便低減効果を確認するために、飼料中の銅や亜鉛などの重金属は無添加とした。

[具体的データ]
図1 飼料摂取量(1日1頭当たり)
図2 平均日増体量
図3 軟便発生日数
[その他]
研究課題名:飼料用米給与による離乳豚の生産性向上技術の開発
予算区分:県単
研究期間:2009年度
研究担当者:片野良平、小材幸雄

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