スプレーカーネーション新品種「カーネ愛知4号」「カーネ愛知5号」(仮称)の育成


[要約]
スプレーカーネーションの新品種「カーネ愛知4号」「カーネ愛知5号」(仮称)を育成した。「カーネ愛知4号」は紫ピンクの花色で花径がやや大きくボリューム感がある。「カーネ愛知5号」は鮮やかな淡黄緑色の花色で、花径はやや小さいが花蕾数が多い。

[キーワード]スプレーカーネーション、新品種、カーネ愛知4号、カーネ愛知5号

[担当]愛知農総試・園芸研究部・花きグループ
[代表連絡先]電話:0561-63-0085
[区分]関東東海北陸農業・花き
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
本県のカーネーション生産は全国2位であるが、販売価格は低迷しており生産者からは普及性の高い本県独自の品種育成を強く要望されている。そこで、普及性の高い花色を持ち、切り花秀品率が高く、生産ロスの少ないカーネーション品種を育成する。

[成果の内容・特徴]
1. 育成経過
「カーネ愛知4号」
 2003年に濃赤桃色の県育成系統01sp11-1を種子親、桃色の県育成系統00sp99C50Aを花粉親とした交配を行った。得られた実生について開花調査と選抜を繰り返し、四次選抜および現地試作で一系統を選抜した。この系統について営利生産規模の試作及び市場性評価を行った結果、実用品種として有望と判断し、2009年7月をもって育成を完了した(図1)。
「カーネ愛知5号」
 2004年に淡黄色の県育成系統01sp23F68Aを種子親、黄緑色の県育成系統02sp349D111Bを花粉親とした交配を行った。得られた実生について開花調査と選抜を繰り返し、三次選抜および現地試作で一系統を選抜した。この系統について営利生産規模の試作及び市場性評価を行った結果、実用品種として有望と判断し、2009年7月をもって育成を完了した(図1)。
2. 品種の特性
「カーネ愛知4号」
 ・花径がやや大きく花弁数が多いためボリューム感がある。
 ・茎は太く硬いが、やや短い。
 ・普及性が高い紫ピンクの花色である。
「カーネ愛知5号」
 ・花色が鮮やかな黄緑色で、同系色の既存品種と比較しても非常に鮮明である。
 ・花径はやや小さいものの花蕾数が比較的多い。
 ・やや節折れ(採花時などに節で折れやすいこと)しやすい。

[成果の活用面・留意点]
1. 6月中旬定植における開花期は、「カーネ愛知4号」が11月中旬〜下旬、「カーネ愛知5号」が10月下旬〜11月上旬である。
2. 生産に際しては、愛知県との許諾契約が必要である。

[具体的データ]
図1 「カーネ愛知4号」および「カーネ愛知5号」の育成過程
表1 「カーネ愛知4号」および「カーネ愛知5号」の切り花品質
図2「カーネ愛知4号 図3「カーネ愛知5号」
[その他]
研究課題名:スプレーカーネーションの品種改良
予算区分:県単
研究期間:1994〜2009年度
研究担当者:二村幹雄、奥村義秀、服部裕美、大石一史、犬伏加恵、堀田真紀子、酒井広蔵、加藤俊博
発表論文等:平成21年12月14日品種登録出願

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