ダイズほ場におけるヒロハフウリンホオズキの防除技術


[要約]
リニュロン水和剤の畦間・株間散布は、ダイズほ場で問題となっているヒロハフウリンホオズキに対して茎葉処理効果及び土壌処理効果とも高い。乗用管理機による畦間・株間処理の作業時間は18.4分/10aと実用的な作業能力である。

[キーワード]ヒロハフウリンホオズキ、畦間・株間処理、乗用管理機、ダイズ、リニュロン水和剤

[担当]愛知農総試・作物研究部・水田利用グループ
[代表連絡先]電話:0566-76-2141
[区分]関東東海北陸農業・関東東海・水田作畑作
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
愛知県では、水田転作ダイズほ場においてホオズキ類の発生が拡がり、汚粒の発生原因となることから問題となっている。ホオズキ類はベンタゾン液剤の効果が低いことや、出芽期間が長いため土壌処理剤では抑草効果が持続せず、また中耕・培土後の出芽も多いことから有効な防除法の確立が求められている。そこで、ダイズ生育期における乗用管理機を利用した畦間・株間処理による防除法を検討する。

[成果の内容・特徴]
1. 愛知県におけるホオズキ類の発生は、ヒロハフウリンホオズキ、次いでホソバフウリンホオズキが多く、発生程度が甚大なほ場はヒロハフウリンホオズキが多い(表1)。
2. M社製乗用管理機の吊り下げノズル(3条)による畦間・株間散布の作業時間は、18.4分/10aで、実用的な作業能力である(表2)。
3. ダイズの播種条間65cm、噴口の高さ20cmの条件で畦間・株間処理を行うと、ダイズに薬害を与えることなく散布できる(表3)。
4. ヒロハフウリンホオズキの最大草高が17cm以下のほ場では、多発ほ場(136本/m2)においても残草はなく、リニュロン水和剤の茎葉処理効果は高い。また、除草剤処理約2週間後における後発の発生はなく、土壌処理効果も高い。ホソバフウリンホオズキに対しても同様に効果が高い(表3)。

[成果の活用面・留意点]
1. 畦間・株間散布時には、薬剤が本葉にかからないよう注意する。
2. 狭畦栽培への適用は、薬剤がダイズに飛散しやすく作業効率も低下するため避ける。
3. 対象雑草の平均草高が20cmでも処理効果は確認されたが、散布ノズルの高さにより薬剤が成長点付近にかかりにくいことがあるため、薬剤散布は雑草の草高15cm以下で散布する。

[具体的データ]
表1 愛知県内のダイズほ場におけるホオズキ類発生調査(2008)
表2 畦間・株間処理の概要
表3 ホオズキ類に対する処理効果
[その他]
研究課題名:大豆・小麦の高品質化技術の確立
予算区分:県単
研究期間:2008〜2009年度
研究担当者:杉浦和彦、本庄弘樹、野々山利博

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