改良春日式トラップによるホウレンソウケナガコナダニの被害予測


[要約]
ホウレンソウ播種直前の改良春日式トラップによるホウレンソウケナガコナダニ 誘引数と収穫時の被害株率には高い正の相関があり、被害を予測することができる。

[キーワード]ホウレンソウ、ホウレンソウケナガコナダニ、改良春日式トラップ、被害予測

[担当]福井農試・生産環境部・病理昆虫研究グループ
[代表連絡先]電話:0776-54-5100
[区分]関東東海北陸農業・北陸・生産環境
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
ホウレンソウの施設周年栽培において、ホウレンソウケナガコナダニの発生量が多く、収量・品質に大きな影響を与える。防除要否の目安が明確でないため、本種の発生の有無にかかわらず慣行的に防除が行われている。そこで、効率的な防除を図るため、乾燥酵母トラップである改良春日式トラップによる誘引数と収穫時の被害発生量との関係を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
1. 春日式トラップの定性濾紙を耐水紙に換えた改良春日式トラップは、他のトラップに比べ、ホウレンソウケナガコナダニの誘引数が多く、土壌中の生息密度を把握することができる(表1)。
2. ホウレンソウ播種直前の改良春日式トラップによるホウレンソウケナガコナダニの誘引数と収穫時の被害株率には高い正の相関がみられる(図1)。

[成果の活用面・留意点]
1. 土壌中の生息数は、改良春日式トラップによる設置3日後の誘引数に基づく。
2. ホウレンソウケナガコナダニは圃場内の生息密度に差があるため、ハウス内の周辺部および中央部から、1圃場当たり5ヵ所以上から土壌500gを採取し、調査する。
3. 堆肥や有機質肥料施用後は、土壌中の生息密度が急増することがあるので留意する。

[具体的データ]
表1 トラップの種類とホウレンソウケナガコナダニの誘引数
図1ホウレンソウケナガコナダニの播種直前トラップ誘引数と収穫時の被害株率の関係
[その他]
研究課題名:ホウレンソウケナガコナダニの発生生態の解明と防除対策の確立
予算区分:県単(一般試験研究)
研究期間:2007〜2009年度
研究担当者:高岡誠一

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