EgoChat
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京都大学情報学研究科 知能情報学専攻
知能情報応用分野
久保田 秀和(kubota@ii.ist.i.kyoto-u.ac.jp)
EgoChatはコンテンツの製作・仲介・プレゼンテーションを支援する会話エージェントシステムです[久保田2003].
EgoChatの特徴
分身エージェント
- コンテンツ発信支援
本人の代理としてプレゼンテーションを行う分身エージェントを用いることにより,画像・映像・音声[HitVoice][Festival]・テキストから成るコンテンツを本人の時間的・地理的な制約に縛られることなく発信することができます.
特に,QAシステム[Kiyota2002]を用いることにより,利用者と会話可能なコンテンツを提供することができます.
- アウェアネス支援
分身エージェントは会話を用いることによりコンテンツに対する利用者の意見を集め,コンテンツ作成者本人へ電子メールで伝達することができます.これによってコンテンツ作成者はコンテンツの不十分な点を拡充したり新たな発想を得るための気づき(アウェアネス)を得ることができます.
- コンテンツ製作支援
知識カードと呼ばれるカード型の知識を用いることにより,カードの並び替えによるカジュアルな会話コンテンツ製作が可能となります.

知識カードエディタの画面
- 広汎なプラットホームで動作
EgoChatクライアントは一般的なWebブラウザ(Macromedia
Flashの動作するもの)上で動作するため,コンテンツ利用者は特殊なソフトウェアをPCにインストールする必要がありません.
知識カードエディタはInternetExplorer上で動作するため,コンテンツ製作者は必要なときにいつでもコンテンツを更新できます.オフライン環境で動作するエディタも用意されています.
参考文献
- [久保田2003] 久保田 秀和, 黒橋 禎夫, 西田 豊明:知識カードを用いた分身エージェント,電子情報通信学会論文誌
「ソフトウェアエージェントとその応用論文特集」, volJ86-D-I, No.8, pp.600-607, 2003.
- [HitVoice]
EgoChatの日本語音声配信版には(株)日立製作所音声合成ライブラリHitVoiceを使用しています.
- [Festival] EgoChatの英語音声配信版には,Edinburgh大 CSTR(The
centre for Speech Technology Research)の開発した多国語音声合成システム Festival を利用しています.
- [Kiyota 2002] Y.Kiyota, S.Kurohashi, F.Kido: "Dialog
Navigator": A Questions Answering System based on Large Text Knowledge Base,
Proceedings of The 19th International Conference on Computational Linguistics
(COLING 2002), pp.460-466, 2002.