野菜の最適貯蔵条件

公開:2017年1月

更新:2020年10月

説明

野菜を新鮮に保つためには、温度と湿度が重要です。また、野菜は老化ホルモンとも呼ばれるガス状の植物ホルモン「エチレン」を生成するため、エチレン生成量の多い野菜と、エチレン感受性の高い野菜をいっしょに貯蔵しないように注意すれば、新鮮さを長持ちさせることが可能です。

なお、野菜の品質は一定ではないので、貯蔵限界は、あくまでも目安としてお使いください。品種や栽培時期によっても、貯蔵期間は異なります。実際に家庭で貯蔵すると、温度と湿度の制御精度が十分ではないので、この貯蔵期間より短くなります。

包装に使用するフィルムは、厚さ0.03ミリ程度のポリエチレン袋が使いやすいと思います。また、フィルム包装は、必ず貯蔵最適温度付近の低温と組み合わせてください。

野菜の最適貯蔵条件一覧表 

品目名

貯蔵最適温度(℃)

貯蔵最適湿度(%)

貯蔵限界(目安)

エチレン生成量

エチレン感受性

低温貯蔵とフィルム包装の組合せ

アスパラガス 2.5 95~100 2~3週 極少 有効
イチゴ 0 90~95 7~10日 有効
エダマメ 1 20日 有効
オオバ(青シソ) 8 100 2週 有効
オクラ 7~10 90~95 7~10日 有効
カブ 0 98~100 4月 極少 有効
カボチャ 12~15 50~70 2~3月 不要
カリフラワー 0 95~98 3~4週 極少
キャベツ(早生) 0 98~100 3~6週 極少 有効
キャベツ(秋冬) 0 98~100 5~6月 極少 有効
キュウリ 10~12 85~90 10~14日 有効
ゴボウ 0~2 3~4月 有効
サツマイモ 13~15 85~95 4~7月 極少 有効
サトイモ 7~10 85~90 4月 穴あき袋
サヤインゲン 4~7 95 7~10日 有効
サヤエンドウ 0 90~98 1~2週 極少
シュンギク 0 95~100 14日 有効
ショウガ 13 65 6月 極少 有効
スイカ 10~15 90 2~3週 極少 不要
スイートコーン 0 95~98 5~8日 極少 有効
セルリー 0 98~100 1~2月 極少 有効
ソラマメ 0 90~95 1~2週
ダイコン 0~1 95~100 2~3月 極少
ダケノコ 0 30日
タマネギ 0 65~70 1~8月 極少 不要
トマト(完熟) 8~10 85~90 1~3週
トマト(緑熟) 10~13 90~95 2~5週 極少
ナス 10~12 90~95 1~2週 有効
ニラ 0 95~100 1週 有効
ニンジン 0 98~100 3~6月 極少 有効
ニンニク -1~0 65~70 6~7月 極少 不要
ネギ 0~2 95~100 10日 有効
ハクサイ 0 95~100 2~3月 極少 中~高 有効
バレイショ(未熟) 10~15 90~95 10~14日 極少 穴あき袋
バレイショ(完熟) 4~8 95~98 5~10月 極少 穴あき袋
パセリ 0 95~100 1~2月 極少 有効
ピーマン 7~10 95~98 2~3週 有効
ブロッコリー 0 95~100 10~14日 極少 有効
ホウレンソウ 0 95~100 10~14日 極少 有効
メロン(ネットメロン) 2~5 95 2~3週
メロン(その他) 7~10 85~95 3~4週
ヤマイモ(ナガイモ) 2~5 70~80 2~7月 極少 有効
ヤマイモ(ダイジョ) 15~16 6月
レタス 0 98~100 2~3週 極少 有効
レンコン 0 98~100 1.5月 有効

参考:カリフォルニア大学ポストハーベストセンター

注:国内外における最新の研究データを参考に、随時更新しています。空欄は参考にした論文に測定データ等の記述が無いものです。

注:野菜は、工業製品と違って、品種間差、個体差が大きく、ここに挙げたデータは、品種変遷や、品質評価の変化などがあれば、将来的には変化する可能性もあります。