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2013年07月01日
牛、緬羊、山羊などの反すう家畜の第一胃内には嫌気性微生物が多数生息し、摂取飼料を分解して、家畜の栄養源である代謝産物を生産します。その際、温室効果ガスのメタンが産生しますが、メタンは摂取飼料のエネルギーの一部であることから、牛のメタン抑制を図ることは温室効果ガスの低減とともに飼料のエネルギー利用効率の改善に繋がります。
そこで、カシューナッツ殻液を乾乳牛(次の泌乳に備え搾乳を休んでいる乳牛)に給与し、開放式呼吸試験装置を用いてメタン抑制効果ならびに飼料の利用性に及ぼす影響を調べました。その結果、乾乳牛で飼料の利用性を低下することなく、メタンを約20%抑制できることが明らかになりました。
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