農研機構 農業環境変動研究センター
Institude for Agro-Environmental Sciences, NARO
用語
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  気温
   

気温とは、大気の温度であり、地上の気温を単に気温と呼んでいるが、一般に地表面上1.25m~2.0mのところで計測される外気の温度のことである。

気温は太陽の高度による水平面日射量の変化に影響されるために、一般に低緯度の地域ほど高く、高緯度の地域ほど低くなる。そして同じ緯度でも大陸では気温の変化が激しく、海洋では少なくなる。これは、陸地の地形や山岳、海流の影響などがあり、気温の分布はかなり複雑である。

 

 
  気圧
   

大気の圧力を強さを意味する。ある場所の気圧とは、そこの単位面積の上に大気の上限まで鉛直にのびた気柱の重さに等しい。つまり、地表から上昇するほど、上部の気柱が短くなるので、気圧は低くなる。気圧は高さとともに指数関数的に減少し、その割合は、気温に逆比例する

 

 
  海面気圧    
   

気象台や測候所のある高さ(標高)で観測する気圧を現地気圧といいます。 現地気圧の値は観測場所によって異なります。 この現地気圧を海面(海抜0m)の値に補正した気圧を海面気圧と呼んでいます。新聞の天気図などに使われる気圧はこの海面気圧です。
横浜地方気象台の気圧計は、海抜41.8mのところにあります。海面気圧が1000ヘクトパスカルの場合、現地気圧は、およそ995ヘクトパスカルになります。

 

 
 

現地気圧

   
   

気象台や測候所のある高さ(標高)で観測する気圧。

 

 
  湿度    
   

空気中に含まれる水蒸気の度合いを表す尺度で、相対湿度と絶対湿度があるが、一般に相対湿度relative humidityを単に湿度と呼んでいる。相対湿度とは、ある一定容量の空気が含んでいる水蒸気圧とその時の気温に対する飽和水蒸気圧(最大限の水蒸気圧)との比を百分率で表したものと定義されている。

 

 
相対湿度
 

相対湿度とは気体の絶対湿度と、それと同じ温度において水蒸気で飽和している気体の絶対湿度との比、又は存在する水蒸気の圧力と、それと同じ温度の飽和水蒸気圧との比をいい、それを百分率(%)で表します

 

絶対湿度
 

絶対湿度とは気体の単位のことで、体積中にある水蒸気の質量のことです。普通は「g/m」を単位とします。

 

水蒸気圧
 

水が蒸発すると水蒸気になる。水蒸気圧(蒸気圧)とは水蒸気と液体としての水が共存しているときの水蒸気が押す圧力をいう。温度が高くなるにつれて、気体に変わろうとする分子が増えるので水蒸気圧は大きくなる。

 

飽和水蒸気圧  
 

蒸発する水の量には限度があり、水蒸気圧がある一定の値に達すると蒸発は見かけ上とまり、水と水蒸気との間に平衡状態が成立します。このときの水蒸気を飽和水蒸気といい、この限界圧力を飽和水蒸気圧又は単に蒸気圧といいます。飽和水蒸気圧は、温度の上昇とともに急激に大きくなるが共存する水と水蒸気の量とは関係ありません。

 

風速  
 

風の速さで、単位は通常m/sを用いるが、場合によりk/h, ノットなども用いる。瞬間的な値を瞬間風速、ある時間あたりの平均値を平均風速というが、単に風速と言う場合には一般に平均風速を指している。前10分間の平均値で代表する。

 

風向  
 

風の吹いてくる方向。風向きとも言う。北東の風と言えば、北東から吹いてくる風のことであり、北東に向かって吹く風のことではないことに注意する。(これは南西の風)普通16方位で表される。風向は風速と同様に変数なので、前10分間の平均値で代表する。


日照時間  
 

日照とは太陽の直達日射(いわゆる、日射し)が観測される時間で 、0.12kWを閾値とします。
高曇りなど、直達日射がなくても散乱日射のみで0.12kWを越える場合があり、これが日射計を用いた日照時間計算値との誤差になります。

 

日射量  
 

太陽からのエネルギーの放射を太陽放射といいます。この太陽放射のうち波長0.29~3.0μm(マイクロメートル)の太陽放射を 日射 といいます。日射は空気中の小さな粒子に反射 したり散乱したりしますが、太陽から直接届く日射や、散乱や反射して届く日射を合わせて 全天日射 といいます。
日射量の単位は瞬間値についてはkw/m2 (キロワット毎平方メートル)、積算値については MJ/m2(メガジュール毎平方メートル)を使用しています。


長波放射量  
 

地球は地球表面全体から大気上端に向かってエネルギーを放射している。日射に比べて波長が長いため長波放射といわれる。

 

地温  
 

地面より深い所の地中の温度を地温(地中温度)という。

 

熱流(束)  
 

単位時間、単位面積当たりに流れる熱の量。物体壁面とそれに接して流れる流体との間の熱伝達量や、ある固体壁で隔てられた高低温2流体間の熱通過量を表現する際に使われる。熱伝達量は、熱伝達率と壁面及びそれに接する流体の温度差の積で定義され、熱通過量は熱通過率と高低温2流体の温度差の積で定義される。熱伝達率は流体物質だけではなく、流体の流動の影響も強く受ける。熱通過率は固体壁両面の各熱伝達、及び固体壁内の熱伝導の総合コンダクタンス効果を表わす量である。

 

降雨量  
 

雨、雪、あられなどが空より降るときに、その水分量を指して言う。その量は水の深さ・で表す。雪やあられなどの場合は、それを溶かして水にした場合の深さを言う。

 

土壌水分  
 

土壌中の水分量

 

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