キャッサバ

学名:Manihot esculenta Crantz.

英名:cassava, manioc, manihot, tapioca

トウダイグサ科の低木で、中央アメリカあるいは南アメリカ北部が原産地と考えられています。現在では熱帯で広く栽培される食用作物です。キャッサバのイモはダリアの球に似た形で、デンプンを20〜30%含んでいます。しかし、青酸配糖体を含んでいるので、食用にするためには加熱や水洗による毒抜きが必要です。このようにしてキャッサバのイモから採った澱粉がタピオカです。

(茨城県つくば市、7月)

有毒成分

キャッサバのイモには青酸配糖体(linamarin および lotaustralin)が含まれています(1)。この他に、我が国では、冷凍で輸入された葉から青酸配糖体が検出されたことから、2017年9月に、厚労省から検疫所に対して注意が喚起されました(参照)。キャッサバは苦味品種群と甘味品種群に大別されますが、苦味品種群には青酸配糖体が多く含まれるようです。家畜の中毒事例に関する報告は見つかりませんでしたが、ヒトの中毒事例報告で、残ったキャッサバ根茎を食べたブタが死亡したという記載があります(2)。

 

青酸配糖体の詳細および中毒症状は、モロコシ(ソルガム)のページを参照してください。

 

文献

  1. Conn, EE., 1980. Cyanogenic glucosides Annu. Rev. Plant Phisiol., 31:433-451.
  2. Espinoza, OB et al. 1992. Bitter cassava poisoning in eight children: a case report. Vet. Hum. Toxicol. 34(1): 65.
参照リンク先(外部リンク:厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000177838.pdf
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000183546.pdf

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最終更新日:2008.12.26 青酸配糖体および中毒事例に関する文献の追加
        2018.2.8
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