初め灰緑色、水浸状に葉が変色し、やがてゆでたように軟化していく。さらに病気が進むと、茎や葉が倒れて重なって腐り、これをつづり合わせるようにしてくもの巣状の菌糸が見られる。罹病植物上には、明褐色〜褐色、直径5mm程度の菌核が形成される。この時点で草地はつぼ状に枯れ、徐々に裸地化が進む。病原菌はほとんどのイネ科及びマメ科牧草を侵すきわめて多犯性の菌である。 |
2008年に熊本県、2012年に沖縄県での発生が報告された。病斑は紡錘形、周縁部灰褐色、中心部灰白色で、大きさ2-10×1-2mm、後に拡大・融合して20×5mm程度に達する。病原菌はイネ菌およびライグラス菌等と同じP. oryzae CC-group(栽培植物寄生菌群)に属するが、イタリアンライグラスには病原性を示さない。 |
1998年5月に沖縄県今帰仁村の芝地で発生を確認した。病徴は出穂開花後に種実が黒穂化し,表面は初め灰色の薄い外皮に被われるが,すぐに破れて黒粉(黒穂胞子)を飛散する。穂のほとんどすべての種実が侵されるため,穂は濃褐色粉状を呈する。やがて黒穂胞子はすべて飛散し,花軸だけが残る。 |