研究所トップ研究成果情報平成5年度

東北南部地域における「こんにゃく」の大麦による草生栽培


[要約]
こんにゃくの敷わらを大麦の座止現象に代えた草生栽培である。2年生以上のこんにゃく に適用でき、栽培の安定化と省力化が図られる。
福島県農業試験場・こんにゃく試験地
[連絡先] 0247-43-0126
[部会名] 畑作物
[専門]  栽培
[対象]  工芸作物類
[分類]  普及

[背景・ねらい]
「こんにゃく」の安定栽培上、敷わらは、土壌浸食防止、病害発生の軽減のため、 不可欠である。しかし、近年、稲のコンバイン収穫の普及等により稲わらの安定的な 確保が困難になってきているため、敷わらを行わない事例が見られる。
これらの問題を解決するため、秋播性の高い大麦の座止現象を利用し、東北南部地域に おいて、敷わらを代替する栽培体系を検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 2年生以上の「こんにゃく」の畦間に、大麦品種「ハマユタカ」を培土直前に1.0kg/a 播種し、大麦の座止現象を利用して、稲わらの代わりに敷わらとして用いる。 (図1)
  2. 大麦品種は「ハマユタカ」を用いるが、3年生には「べんけいむぎ」も適用できる。
  3. 追肥は、慣行栽培より窒素成分で0.4kg/kg多くする。
表1 大麦の播種量とこんにゃくの生育、収量
表2 大麦の播種時期と草量
表3 追肥による大麦草生栽培の安定化

[成果の活用面・留意点]
  1. 大麦による草生栽培の導入によって、「こんにゃく」栽培の安定化と省力化が図られる。
  2. 施肥量が不足すると収量が低下することがあるので留意する。
  3. 大麦の適播種量(1.0kg/a)kg守る。

[その他]
研究課題名:(1)こんにゃくの輪作体系における生産性向上技術
      (畑作物の高品質化および生産性向上技術の開発)
      (2)大麦散播による被覆栽培に関する試験
予算区分 :(1)平成4年〜5年 (2)平成2〜4年
研究期間 :
発表論文等: