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浄水場発生土の水稲用育苗培地、畑地用客土資材としての利用


[要約]
浄水場発生土は、水稲用育苗培地と畑地用客土資材として利用が可能であり、 水稲用育苗培地ではpH矯正とリン酸施用、畑地用客土資材ではリン酸施用が 必要である。
山形県立農業試験場・化学部
[連絡先] 0236-44-5571
[部会名] 生産環境
[専門]  資源利用
[対象]  稲・葉茎菜類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
浄水場発生土は、これまでほとんど利用されず、「産業廃棄物」として 埋立処分されていた。しかし、その発生量は年々増加傾向にあり、 平成5年には13,000m3で平成10年には42,000m3 になると見込まれている。 このため、資源の有効利用が求められており、 農業分野での用途拡大を図るととも、その利用技術を確立する。

[成果の内容・特徴]
  1. 浄水場発生土とは、水道の原水の濁りをPAC(ポリ塩化アルミニウム) で沈澱させたものを天日乾燥した土である。
  2. 発生土には次のような特徴がある。
    1. pH6〜6.5とやや高い。
    2. 活性アルミニウム含量が多い。
    3. リン酸吸収係数が2.200〜2.600 P205mg/100gと高い。
    4. 透水性や通気性が良い。
  3. 発生土を水稲用育苗培地、畑地用客土資材として利用する場合 ( 表1表2) 水稲用育苗培地:pH5を目標に矯正し、リン酸を施用する。 畑地用客土資材:リン酸を施用し、肥切れ時には追肥対応を行う。
  4. リン酸の施用は、リン酸吸収係数の3%程度とする。

[成果の活用面・留意点]
  1. 浄水場発生土は、場所によって土性が異なるので、 目的に通するものを選定し利用する。
  2. 利用する場合は、村山地区,置腸地区,酒田工業用各水道事務所等へ 問い合わせること。

[その他]
研究課題名:浄水場発生土の農業利用
予算区分 :受託
研究期間 :平成5年度(平成3年〜5年)
発表論文等:なし