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アカスジメクラガメによる斑点米発生の特徴と要因


[要約]
アカスジメクラガメによる斑点米は乳熟期後期に寄生があった場合に 最も多い。加害部位については、この時期までは頂部被害粒、 側部被害粒とも同程度の発生を示すが、以降、次第に後者の割合が高まった。 また、この時期の虫数及び刈取時調査の割れ籾率と斑点米率との間に 正の相関関係が認められた。
宮城県農業センター・作物保護部・病害虫発生予察科
[連絡先] 022-383-8126
[部会名] 生産環境
[専門]  作物虫害
[対象]  昆虫類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
アカスジメクラガメは斑点米を発生させる主要種である。 水田または隣接牧草地での本種の密度のみと斑点米の発生との 相関関係は認められず、斑点米発生の予測が困難であった。そこで、 加害時期別の斑点米発生量、加害部位別斑点米の構成割合の時期別変化等の 斑点米発生の特徴と、カメムシ密度及び割れ籾発生率と斑点米の発生率との 関係を知ろうとした。

[成果の内容・特徴]
  1. 1日当り斑点米発生量は出穂ほぼ15日後(乳熟期後半頃)に急増し、 その後徐々に滅少した (図1)
  2. 加害部位別にみると乳熟期後半頃には頂部加害粒、 側部加害粒とも発生が多く、それ以降は次第に頂部加害粒の発生は滅少した (図1)
  3. 8月第6半句の放飼では放飼頭数が多いほど斑点米は多かった (表1)
  4. イタリアンライグラスで本種を飼育している網室内に稲株を暴露した場合 (暴露開始時の稲は乳熟期にあたる)でも、 割れ籾の発生率と斑点米の発生率との間に相関関係が認められた (図2)

[成果の活用面・留意点]
牧草地等、本種の棲息地が近くにあり、かつ割れ籾が発生しやすい条件下 (障害不稔が多発するような条件等)で特に斑点米が多く発生すると予想されるので、そのような場合には本種の発生に注意しながら防除を徹底する。

    [その他]
    研究課題名:害虫の発生生態と防除
                イネの登熟期害虫の発生生態と防除法
    予算区分 :県単
    研究期間 :平成5年度(平成4〜5)
    発表論文等:アカスジメクラガメによる斑点米に対する割れ籾の影響
                                                         第2報放飼時期 
                及び頭数についての検討 北日本病害虫研究会報 43 1992年
                アカスジメクラガメの加害時期と斑点米発生量との関係(仮題)
                北日本病害虫研究会報 45 投稿中