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コーラル(琉球石灰岩)によるハクサイ根こぷ病の制御


[要約]
石灰質資材の一種であるコラールの施用は.ハクサイの根こぷ病を抑制したが、 その効果は低かった。コーラルとフルアジナム粉剤の併用処理は 単剤にくらべ防除効異が高かった。また、コーラル粒子に薬剤を塗沫、 固着させた新製剤は防除効異が高く、今後は同資材の薬剤の担体としての 利用が期待された。
秋田県農業試験場・環境部・病害担当
[連絡先] 0188-39-2121
[部会名] 生産環境
[専門]  作物病害
[対象]  葉茎菜類
[分類]  研究

[背景・ねらい]
アブラナ科野菜類根こぷ病の防除には数種薬剤による土壊混和が行われてきたが、 連作を繰返すことにより汚染が進んだ圃場では防除効果が不十分であった。 そこで、根こぷ病休眠胞子を吸着する作用をもつ石灰質資材である コーラルの本病に対する発病抑制効果を検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. コーラル(400kg/10a)の土壌混和処理は、 接種初年目の発病の少ない圃場条件下では発病抑制がみられたが、 連作2年目の発病の多い圃場条件下では抑制効果はみられなかった (表1)
  2. コーラル(400kg/10a)とフルアジナム粉剤(30kg/10a)の併用による 土壌混和処理では、フルアジナム粉剤単独の施用に比較して肪除効果が優った (表2)
  3. コーラル粒子を担体とした新規製剤である(理化学研究所開発)、 コーラルに薬剤成分(フルアジナム、PCNB)を塗沫、 固着させた粒剤の本病に対する防除効果は著しく高かった (表3)
  4. 新製剤の防除効果はコーラルと薬剤の併用に比較して高いことから、 コーラルの新利用方法として期待される。

[成果の活用面・留意点]
普及に際しては根こぷ病の汚染程度と、 コーラルの各利用法による防除効果との関係を明確にする必要がある。

[その他]
研究課題名:アブラナ科野菜類の根こぶ病防除試験
予算区分 :県単
研究期間 :平成3年〜5年
発表論文等:なし