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トマト萎ちよう病(病原菌レースJ2)に対する品種の低抗性


[要約]
トマト萎ちょう病(病原菌レースJ2に対する品種の抵抗性について、 接種試験により検討した結果、桃太郎T-108は対照として用いた桃太郎、 甘太郎に比ベ明らかに発病程度が軽かった。
宮城県園芸試験場・環境部・病害虫科
[連絡先] 022-383-8132
[部会名] 生産環境
[専門]  作物病害
[対象]  果菜類
[分類]  研究

[背景・ねらい]
宮城県では、1990年以降に雨よけ栽培およぴ半促成栽培トマトで萎ちょう病 (病原菌レースJ2)が発生し、抵抗性台木による防除が行われてきた。 しかし、本防除法はコストや労力面で農家の負担が大きくなるため、 より安価で労カのかからない方法が求められている。そこで、 品種の持つ抵抗性を利用した防除の可能性について検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 桃太郎T-108、甘太郎Jr.は胞子濃度106個/mlレベルの苗液に 断根浸漬接種した室内試験の結果、 いずれも発病を完全に抑えることができなかった。
  2. 桃太郎T-108は、対照の桃太郎、甘太郎に比べ明らかに発病程度が軽く、 接種31日後の枯死株数も桃太郎、甘太郎がそれぞれ60株中46株、 48株であるのに対し、桃太郎T-108は4株とかなり少ないことから、 本病の防除に有効と考えられた。( 表1表2)
  3. 甘太郎Jr.は接種21日後には対照の桃太郎、 甘太郎に比ぺ発病程度がやや軽かったものの、 接種31日後には供試株の約半数が枯死した。

[成果の活用面・留意点]
現地の汚染圃場における防除効果及び、栽培特性については未検討。 桃太郎T-108は、現在では桃太郎8(エイト)という商品名で販売されている。

[その他]
研究課題名:トマト萎ちょう病(J2)の防除
予算区分 :県単
研究期間 :平成5年度(平成5年)
発表論文等:なし