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障害不稔と登熟遅延の併発年における刈取時期と品質


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[要約]
障害不稔の多発と、登熟遅延が併発した場合の刈取時期は、黄化籾等からの 判断は難しいが、不稔歩合と積算気温を指標とすることで、刈取適期を判断すること ができる。不稔歩合が40〜60%の場合は積算気温で800〜900度C、不稔歩合が60〜80% の場合は750〜850度Cが刈取適期の指標となる。
岩手県立農業試験場・技術部・水田作科
[連絡先] 019-688-4133
[部会名] やませ環境、水稲
[専門]  栽培
[対象]  稲類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
平成5年は障害不稔の激発と、出穂遅延による豊熟不良が重なり、収量及び品質は大き く低下した。平成5年の出穂は平成4年と比べて10日程度遅れ、出穂期から40日間の積算 平均気温では、「たかねみのり」で平成4年よりも2.6度C、「あきたこまち」で2.8度C 低くなった。また、品質の特徴としては、登熟不良による未熟粒が多く、部分着色粒が 目立っていたこと(表1)、 登熟後半からは、奇形粒・茶米等の被害粒が増加したことがあげられる。 (図1図2図3図4) 障害不稔が多発した年の刈取適期についての指標は、過去にも検討されているが、 これほど不稔が多発し、さらに登熟遅延を併発した年はなかったので、改めて 刈取適期の判定基準を検討することとした。

[成果の内容・特徴]
  1. 刈取適期の指標は検査等級で3等米以上を目標において設定した。
  2. 黄化籾割合は稔実籾についてだけみると、徐々にあがっていくが、圃場では不稔籾が 多いため観察するのは難しい。
  3. 刈取適期の指標は不稔歩合と積算気温から以下のように設定した。

[成果の活用面・留意点]
検討した品種は「あきたこまち」と「たかねみのり」である。 登熟期間中の強い降霜により、茎葉が枯れた場合、登熱の進みは期待しにくい。また、 着色粒、被害粒の増加が目立つようになるので、早めの刈取が必要となる。

[その他]
研究課題名:気象と水稲生育の解析
            3. 異常気象下における稲作の実態調査
            4. 刈取り時期と品質
予算区分 :県
研究期間 :平成5年
発表論文等: