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混合飼料給与による乳用子牛の乾物摂取量および日増体量の増大技術


[要約]
混合飼料給与の子牛群(混合区)は、従来の飼料給与の子牛群(濃・粗分離区)に比べ、 乾物摂取量が多く、飼料成分の消化率も高い。生後15ケ月令までの日増体重は1.0kg であった。混合区は、初回種付け(人工授精)で100%受胎(生後15ケ月齢)した。
福島県畜産試験場・酪農部
[連絡先] 0245-93-1221
[部会名] 畜産(家畜)
[専門]  飼育管理
[対象]  家畜類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
乳牛の泌乳性や繁殖性などの遺伝的能力を最大限発揮させるためには、先ず哺育 ・育成期から反芻胃機能を発達させて食い込みの良い丈夫な牛をつくることが必要 である。そこで、発育段階に応じた飼料素材を組合せて混合飼料をつくり、県内に 導入されはじめた群飼いの畜舎にも適応させるため屋外で子牛を飼育した。

[成果の内容・特徴]
  1. 混合飼料を給与した牛(混合区)は、従来の飼養法の牛(分離区)より乾物摂取量が多く 飼料成分の消化率も大きかった。
  2. 3ヶ月令から15ヶ月令までの日増体重は、混合区:1.00kg、分離区:0.87kgで混合区が 大きかった。
  3. にもかかわらず、混合区は初回の人工授精で100%受胎した。
  4. 以上から、混合飼料の子牛への給与は乾物摂取量を増やし増体もよく初回の受胎も 良好であった。

[成果の活用面・留意点]
育成期の大さい日増体量は、乳線の発育への影響が懸念されるので指導には注意を 要する。

[その他]
研究課題名:東北・北海道地域の飼養形態に適応した反芻胃機能促進による乳牛育成技術の確立
予算区分 :地域重要
研究期間 :平成5年度(平3〜5年)
発表論文等:第43回日畜東北支部大会一般講演