研究所トップ研究成果情報平成5年度

ソルゴー型ソルガム早晩生品種のサイレージ調製適期


[要約]
ソルゴー型ソルガムの早生(KCS104)、中生(SG-1A、シュガーグレイス)、晩生 (FS902)4品種を用いて出穂初、乳熟、糊熟、完熟各期における乾物収量、 サイレージ発酵品質、栄養成分について総合的に検討した結果から、 ソルゴー型ソルガムのサイレージ調製適期は乳熟後期〜糊熟期と判断された。
福島県畜産試験場・草地飼料部
[連絡先] 0245-93-1221
[部会名] 畜産(草地)
[専門]  調整・加工
[対象]  長大型・飼料作物
[分類]  普及

[背景・ねらい]
ソルガムは乾物収量が高く、デンプン含量の少ない粗飼料として肉用牛の過肥によ る繁殖障害の回避に向いていること、遅播適性が高く、転換畑への適応性も比較的高 いことなどの利点から東北地域でも導入されてきているが、基本的な栽培や調製技術 が十分明らかにされていないため広く普及していない。このため、 良質サイレージ調製適期を明らかにするため乾物収量、発酵品質、栄養成分について 総合的に検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 乾物収量 (図1)
    中生、晩生両種は乳熱期以降急増し糊熟期に最高値に達し、早生種は完熟期に最大 となった。
  2. サイレージ発酵品質(図2)
    原料水分は乳熱期以降に80%以下となり、ブリックス糖度も乳熟期以降の上昇 が大きく、この時期にpH3.6〜3.9、VBN比1.3〜3.9の良質サイレージが生産で きた。糊熱期以降は水分の減少に伴いpHがやや高まる傾向を示した。
  3. 栄養成分(図3)
    熟期が進むにつれ、ADF(酸性デタージェント繊維)、OCW(全繊維)、Ob (難消化性繊維)各含量が減少するのに対し、OCC(細胞内容物)、 OM(有機物)含量は増加した。
    消化性と関連の深い(OCC+O a)含量は乳熱期以降の上昇が著しく、完熟期 まで漸増した。粗蛋白質含量は熟期が進むにつれ減少し、P・K・Ca・Mgのミネラル含量 や、NO3-N含量も同様であった。以上の点を総合的に考案すると ソルゴー型ソルガムのサイレージ調製適期は、乳熟後期〜糊熱期と判断された。

[成果の活用面・留意点]
  1. 栄養成分の特性から主として肉用繁殖牛や育成牛の粗飼料として有効活用できる。
  2. 原料水分が高いのでサイレージ調製の隙には、必ず排汁を行うこと。
  3. 通用地域は東北南部が中心。

[その他]
研究課題名:ソルゴー型ソルガム早晩生品種のサイレージ調製適期
予算区分 :県単
研究期間 :平成4年度(平成3〜4年)
発表論文等:なし