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リンゴ「つがる」着色系統(芳明、みすず)の果実品質


[要約]
芳明「つがる」とみすず「つがる」の着色は普通「つがる」より良好で、 食味と熱期は普通「つがる」とほぼ同じであることが明らかになった。
青森県りんご試験場・育種部、弘前、八戸、五所川原、黒石、平賀、鯵ヶ沢、木造、
金木地区農業改良普及所
[連絡先] 0172-52-2331
[部会名] 果樹
[専門]  育種
[対象]  果樹類
[分類]  普及

[背景・ねらい]
「つがる」は着色管理に多大な労力を要することから、近年、着色系統の栽培が増加し ている。しかし、一般に着色系統は食味が劣るとされているので、着色系統の利用に 当たっては食味について十分吟味する必要がある。
そこで、平成4、5年の2年間、「つがる」の着色系統のうち芳明「つがる」とみすず 「つがる」について、従来からの「つがる」(以下普通「つがる」という)と同一に栽培 している園地を選び、時期別に果実品質を調査した。

[成果の内容・特徴]
  1. 果色
    普通「つがる」の果色は紅色で縞が入る。芳明「つがる」の果色は暗紅色で、その上 に不明瞭な黒赤色の縞が入り、普通「つがる」と明らかに異なる。みすず「つがる」の 果色は普通「つがる」と同様、紅色で縞が入り、普通「つがる」と区別がつきにくい。
  2. 着色
    芳明「つがる」の着色時期が最も早く、みすず「つがる」も芳明「つがる」ほどでは ないが普通「つがる」より早かった。収穫適期の着色も着色系統が普通「つがる」より 良好であった (表1表2表3図1)。
  3. 熟期
    芳明「つがる」、みすず「つがる」の着色時期は普通「つがる」より早いが、熟期は 普通「つがる」とほぼ同じであった (表1表2表3図2)。
  4. 果実品質
    芳明「つがる」、みすず「つがる」の果実品質は普通「つがる」とほぼ同等であった (表1表2表3)。

[成果の活用面・留意点]
芳明「つがる」とみすず「つがる」の食味は普通「つがる」とほぼ同等であるが、 両着色系統とも食味の向上より着色が先行するので、早もぎを避け、十分味がのって から収穫することが大切である。
また、両着色系統とも普通「つがる」同様、熟度にバラツキがあるので、着色、地色を みて"すぐりもぎ"をする必要がある。

[その他]
研究課題名:突然変異利用による品種の選抜・育成
予算区分 :県単
研究期間 :平成4、5年
発表論文等:なし