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岩手県におけるぶどう「ノースレッド」の栽培特性


[要約]
赤褐色品種「ノースレッド」は「キャンベル・アーリー」より糖度が約2度高く 食味良好で、また、成熟期は7日程度早い。岩手県では本品種を奨励品種に採用し、 品種構成の見直し、消費の拡大を図る。
岩手県園芸試験場・大迫試験地
[連絡先] 0198-48-2217
[部会名] 果樹
[専門]  栽培
[対象]  ぶどう
[分類]  普及

[背景・ねらい]
岩手県のぶどうの品種構成は、「キャンベル・アーリー」が約75%を占めており、 新品種の選抜、育成が望まれていた。赤色系品種「ノースレッド」は、 「キャンベル・アーリー」より早熟で、食味も良好であることが認められた。 岩手県では、本品種を奨励品種に採用し増殖を進め、消費の拡大、品種構成の見直しを 図っていく予定である。

[成果の内容・特徴]
  1. 発芽、開花期は「キャンベル・アーリー」とほぼ同時期であるが、成熟期は7日程度 早い(表1)。
  2. 赤褐色の円形果粒で、果皮と果肉の分離は容易、肉質は塊状である。
  3. 1粒重は5g程度、糖度は15〜17%で「キャンベル・アーリー」より約2度高く、酸 は0.4%程度、「キャンベル・アーリー」より穏やかなフォクシー香があり、食味は 良好である(表2表3)。
  4. 樹勢、耐寒性は「キャンベル・アーリー」並である。
  5. 収量構成要素の目安

[成果の活用面・留意点]
  1. 着果の基準は、長さ2m以上の強い枝には2房、1〜2m以内の枝には1房を目安と し、それ以下の枝は空枝とする。
  2. 赤色系品種の特性を生かすため過繁茂を避け棚下を明るく維持する。

[その他]
研究課題名:ブドウ第4回系統適応性検定試験
            キャンベル、ナイアガラにかわる耐寒性大衆し好品種の育成、選抜
予算区分 :国、県
研究期間 :平成5年(昭和60〜平成5年)
発表論文等:なし