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西洋ナシ「ラ・フランス」の予冷処理の有無とエチレン生成


[要約]
西洋ナシ「ラ・フランス」果実を収穫後予冷処理することにより、追熟時の エチレン生成、呼吸量の上昇がみられた。
岩手県園芸試験場・環境部
[連絡先] 0197-68-2331
[部会名] 果樹
[専門]  加工利用
[対象]  果樹類
[分類]  研究

[背景・ねらい]
西洋ナシの追熟における予冷処理は、追熟期間を短縮すること、追熟の揃いがよくなる ことが経験的に知られていたが、その生理機構については不明であった。このため、 予冷処理の生理的意義を明らかにすることは、西洋ナシの追熱研究を進める上で、 重要である。

[成果の内容・特徴]
  1. 収穫日にかかわらず、5度C・13日間予冷処理を行うことにより追熱日数が短縮した。 また、予冷区が無予冷区に比べ、エチレン生成及び呼吸量の増加が追熱開始後、短時間 に起こった。(図1.図2)
  2. ACC含量、ACC酸化酵素活性いずれも予冷区で無予冷区を上回った。また、5度C予冷中に もACC含量、ACC酸化酵素活性の増加がみられた。 (表1)
  3. 以上のことより、西洋ナシ「ラ・フランス」果実のエチレン生成系は低温処理されるこ とにより促進され、追熟開始とともにエチレン生成が多くなる。このことが予冷処理を 行うことにより、追熟期間が短縮し、迫熱の揃いが増す原因と思われた。

[成果の活用面・留意点]
予冷の生理的意義が明らかにされ、今後の西洋ナシの追熟生理全般の解明の参考に なる。

[その他]
研究課題名:消費ニーズ対応のセイヨウナシの高級化技術確立
予算区分 :地域重要新技術開発促進事業
研究期間 :平成5年(平成2〜6年)
発表論文等:なし