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西洋ナシ‘ラ・フランス’の摘果基準
−わい性台木(クインスA台)使用樹の葉枚数と果実の大きさ−


[要約]
わい性台使用「ラ・フランス」の10a当り収量の目標を3t、果実の大きさ 280g以上、糖度14%以上を目標とする場合、1果当りの葉数を60枚以上にす ると目標をほぼ達成できた。
岩手県園芸試験場・果樹部
[連絡先] 0197-68-2331
[部会名] 果樹
[専門]  栽培
[対象]  西洋ナシ
[分類]  指導

[背景・ねらい]
西洋ナシ「ラ・フランス」は高級生食用果実として消費が伸びており、大玉果(280g 以上)の市場性は高い。しかし、「ラ・フランス」は樹体や果実の生育特性等から200〜 250gと小さく、10a当りの収畳も2t前後と少ない。また、過着果では糖度が低下する など影響が大きい。そこで、果実肥大に影響の大きい着果量と葉数の関係をあきらか にするため、クインスA台「ラ・フランス」を用い1果当りの葉枚数と果実の大きさに ついて検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 1果当りの葉枚数40枚〜50枚では果実はやや小さく、60枚以上では僅かながら肥大傾向 がみられた。また、280g以上の果実の占める割合は60枚以上で高まる傾向がみられた。
  2. 収量は1果当りの葉枚数が50〜60枚では2.5t〜3.5tであったが70枚以上では減収傾向が みられた。
  3. 1果当りの葉枚数が60枚以下では低糖度であったが、60枚以上では14%以上と高まる 傾向がみられた。

[成果の活用面・留意点]
  1. 葉数を数える場合、2〜4cm2程度の小葉は除く
  2. 摘果時期が遅れると、果実の肥大が劣り、翌年の花芽形成に影響があるので、 できるだけ早めに終了する。

[その他]
研究課題名:消費ニーズ対応セイヨウナシの高級化技術
予算区分 :地域重要新技術
研究期間 :平成5年(平成2年〜6年)
発表論文等:なし