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リンゴ腐らん病の治療、ベントナイトを加えた泥巻き法


[要約]
リンゴ腐らん病の治療で、火山灰土壌に容積比で10%のベントナイトを 加えて泥巻きすると、作業がしやすく、1年後の治癒率も普通の泥巻きと同様に 高い効果が得られた。
青森県りんご試験場・腐らん病対策プロジェクトチーム
[連絡先] 0172-52-2331
[部会名] 果樹
[専門]  作物病害
[対象]  果樹類
[分類]  普及

[背景・ねらい]
泥巻きは腐らん病の治療として有効だが、火山灰土壌だけで泥巻きすると、粘着性が 劣り作業がしにくい。そこでこれにベントナイトを加用して泥巻きすると粘着性が 増し、作業が容易になり、泥巻きの実施率が高くなり腐らん病の発生率低下が期待でき る。

[成果の内容・特徴]
  1. 火山灰土壌に容積比で10%のベントナイトを加え、これで泥巻きすると1年後の治癒率 が80%以上になり、普通泥巻きと同様の高い効果が認められた。 (表2表3)
  2. 火山灰土壌で泥巻きする場合、容積比で10%のベントナイトを加用すると泥巻きの 作業がしやすくなる(表4)。ベントナイトの 加用割合は10%がよく、加用割合が多くなると治癒効果が劣り (表1)、加用割合が少ないと粘着性の改善がみられず 作業性が悪くなる。

[成果の活用面・留意点]
  1. 火山灰土壌地帯でベントナイトを加用した泥巻きを普及する。
  2. ベントナイト加用割合を守る。
  3. 泥巻きは1年後に取り外し、再発の有無を確認する。
  4. 病斑の大きさが幹周の2/3以上になると普通泥巻きと同様に治療効果が劣るので、治療 せず、伐採する。

[その他]
研究課題名:リンゴ腐らん病に対する樹体強化と総合防除法の確立
予算区分 :県単
研究期間 :平成2〜5年
発表論文等:長内昌彦 1994. リンゴ腐らん病に対するベントナイト加用泥巻き法の防除効果と
            作業性. 北日本病虫研報. 45巻(投稿中)