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秋冬ニンジンの播種期とべたがけ被覆効果


[要約]
年二作どり体系のなかで、秋冬ニンジンは10月上旬からの不織布べたがけにより 根肥大の促進と品質向上が図られ、 播種期が慣行より2週間遅い8月上旬でも年内の安定生産が可能となり、 前作の作期幅が拡大する。品種は「新黒田五寸」が適する。
秋田県農業試験場・園芸畑作部・野菜担当
[連絡先] 0188-39-2121
[部会名] 野菜・花き
[専門]  栽培
[対象]  根菜類
[分類]  普及

[背景・ねらい]
県内平坦地における秋冬ニンジンの播種期は7月中〜下旬が適期で、 これより遅いと根部肥大と品質の低下が問題となる。そこで、年内どりにおいて、 被覆資材の利用による根肥大促進と品質向上からみた播種晩限と 被覆時期を明らかにし、 前作夏どりネギ等の作期幅の拡大とあわせ年二作どり体系の安定化を図る。

[成果の内容・特徴]
  1. 品種は根部肥大性から「新黒田五寸」が適する (表1)
  2. 無被覆栽培では播種期が遅れるほど収量が低下するが、 不織布べたがけにより、8月上旬播種までは目標収量の3t/10aが確保される。 8月中旬播種では不織布べたがけを行っても降雪までの根部肥大が不十分である ( 表2表3)。
  3. 不織布のべたがけ被覆時期については、 平均気温が生育適温下限の15度Cを下回る直前の10月上旬からの被覆で根部肥大 ・品質が向上する (表3)。

[成果の活用面・留意点]
  1. 県内平坦地を対象とする。
  2. 前作の作期幅を8月上旬まで拡大でき、年二作どり体系の安定化が図られる。
  3. べたがけ資材は、作物の地上部生育を抑えないように、 幅に余裕をもたせて被覆する。

[その他]
研究課題名:新作型導入による輪換田の高収益野菜の安定生産技術の確立
予算区分 :特定研究開発(国庫)
研究期間 :平成5年度(平成3〜5年)
発表論文等:なし