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キュウリの簡易な接ぎ木法


[要約]
キュウリのセル育苗における接ぎ木方法は、 子葉片葉接ぎが活着率が高く実用性が高い。接ぎ木後の順化は、 0.05ポリの内側にラブシートを張り、 底面給水マットを敷いたトンネル様式で行ない、最低気温は25度Cで、 5日程度行なう。
山形県立園芸試験場・野菜部
[連絡先] 0237-84-4125
[部会名] 野菜・花き
[専門]  栽培
[対象]  果菜類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
省力で低コストな育苗システムを開発するため、 セルトレイ上での接ぎ木方法を確立する。

[成果の内容・特徴]
  1. 子葉片葉接ぎは下記のように行う。
    1. 台木は子葉片側から30度に切断後、支持具を装着する。
    2. 穂木は下胚軸1cmのところで台木と同じ角度で切断し、 切断面をあわせて支持具に挿し込む。
    3. 接ぎ木後の順化は、 図1 のトンネル様式で行う。
      表1 接ぎ木時の苗の生育状態
  2. 子葉片葉接ぎは、穂木の生育はやや遅れるが、 活着率は呼び接ぎにほぼ匹敵する (表2)
  3. 順化時の最低気温は20度Cより25度Cのほうが活着が良く、 ラブシートに底面給水マットを併用することによりさらに活着が良好となる (表3)

[成果の活用面・留意点]
  1. 接ぎ木作業を効率的に行なうため、台木のは種時に、 種子の方向をトレイの長辺方向とじ向きになるように揃えて播種する。
  2. 順化期間中、湿度を保ち、 トレイが乾かないように底面給水マットに灌水する。
  3. 順化中に病気が発生しないように、接ぎ木前に防除を行なう。
  4. 本試験で使用した支持具は「スーパーアイドル26」(株)ナスニック社製である。

[その他]
研究課題名:果菜類を中心とした汎用型セル成型苗生産システムの開発
予算区分 :県単
研究期間 :平成5年度(平成5〜7年)
発表論文等:なし