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ニラの品種別休眠特性


[要約]
ニラ6品種を用い低温遭遇時間と休眠について調査した結果、 休眠が浅い品種と深い品種群に分けることができた。 前者は11月中旬ごろ(5度C以下50〜100時間)に休眠が最も深くなり、 後者は先の品種群より早くから休眠に突入し、休眠覚醒も遅かった。
福島県農業試験場・野菜部・野菜研究室
[連絡先] 0249-32-3020
[部会名] 野菜・花き
[専門]  栽培
[対象]  葉茎菜類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
ニラは、秋から冬にかけて収穫量が落ち込む時期があり生産を不安定にしている。 この原因のひとつに休眠が関与していると考えられる。また、 品種の導入に当たっては作型に合った休眠特性をもつ品種の選択が望まれる。 そこで、市販品種の低温遭遇時間と休眠との関係について検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 保温開始後に刈り取った地上部の重量から、品種は下記の2群に分けられる (図1)
  2. ‘グリーンベルト’‘スーパーグリーンベルト’‘ワンダーグリーンベルト’ ‘キングベルト’(以下Aグループとする)はいずれも11月27日 (5度C以下100時間)保温開始で生育量が最も少なくなった。
  3. ‘ワイドグリーン’‘たいりょう’(以下Bグループとする)は 10月15日保温開始5度C以下0時間)で生育量が最も少なかったが、 1回目の刈り取りでは5度C以下50時間区で最小となり、 Aグループに比べ少ない低温遭遇量で休眠が深くなった。
  4. これらのことから、Aグループの品種の休眠は5度C以下の低温遭遇時間 50〜100時間程度で最も深くなり、200時間以上になると次第に打破されるものと 推定される。また、BグループはAグループより休眠突入が早く、 10月中旬にはすでに休眠に入っていると考えられ、 0〜50時間で休眠が量も深くなると推定される。

表1 低温遭遇時間と保温開始時期及び刈り取り日

[成果の活用面・留意点]
  1. 休眠を回避して保温開始することにより年内どり作型の生産の安定が図れる。
  2. 品種別の休眠の特性を明らかにする事により作型に合わせた品種の選択ができる。

[その他]
研究課題名:ニラ周年生産技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :平成5年度(平成4年)
発表論文等:なし