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イチゴの高冷地短日処理による花芽分化促進


[要約]
イチゴの促成栽培において高冷地で朝夕または午後短日処理をすることに よって花芽分化が促進され10月上旬から収穫が開始され、成り休みもない。
福島県農業試験場・会津支場
[連絡先] 0242-83-2114
[部会名] 野菜・花き
[専門]  栽培
[対象]  果菜類
[分類]  普及

[背景・ねらい]
イチゴの促成栽培では、年内の価格が高いことから、花芽をいかに早く分化させ、 早く収穫を開始し、長期間収穫を続けるかが重要である。 定住農家がある高冷地を活用して、経費をかけずに短日処理を行い、 確実に花芽分化させ、年内多収をめざす。

[成果の内容・特徴]
  1. 高冷地短日処理は、6月下旬以降いつ開始しても花芽分化促進効果があり、 処理終了が8月中旬以降であれば冬季の成り休みもなく翌年6月まで収穫が続いた ( 図1)。
  2. 処理期間は、18日以上あればほぼ確実に花芽分化した( 図3)。
  3. 花芽分化、収量に対する処理時間の効果としては、 16時〜8時被覆の「朝夕処理」の他、13時〜20時に被覆して夜間は開放する 「午後処理」が有効であった (図1図2図3)。
  4. 処理場所の標高は、860mが極めて有効であった他、 260mでもかなり有効であった。
  5. 処理資材は、「ピアレスフィルム」及び「ホワイトシルバーポリ」 が有効であった。 (短日処理資材)
  6. 収穫開始は、処理開始からほぼ3カ月後であった。年内収量は、 7月初旬〜8月中旬短日処理で120g/株前後で、 同じ処理期間の夜冷育苗よりやや多かった。
  7. 苗については当年苗が荷年苗より生育が良く多収であった (図3)。

[成果の活用面・留意点]
高冷地の農家に短日処理の他、除草や潅水も委託する。山上げ後にランナーを 鉢受けし、増殖して短日処理しても花芽分化には有効である。

[その他]
研究課題名:イチゴ高冷地短日育苗に関する試験
予算区分 :県単
研究期間 :平成2年〜平成5年
発表論文等:平成5年春季園芸学会発表要旨