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イチゴの夜冷育苗施設の効率的利用法


[要約]
イチゴの促成栽培において夜冷施設を午前と午後に分割して二回利用し、 さらに日中4時間冷蔵を加え三回利用して従来の2〜3倍の苗を処理する。
福島県農業試験場・会津支場
[連絡先] 0242-83-2114
[部会名] 野菜・花き
[専門]  栽培
[対象]  果菜類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
イチゴの促成栽培では、夜冷育苗施設を利用した花芽分化促進が行われているが、 施設が高価なわりに利用できる株数が少ない。 また処理時間帯も最適時間帯が正確に知られていない。 そのため有利な処理時間を知り、施設の利用度を高め、コストの低下をはかる。

[成果の内容・特徴]
  1. 夜冷短日処理期間は、7月中旬〜8月中旬の約一カ月間が良い。 これより早い処理は、収穫開始が早まるが冬季に成り休みをした。
  2. 一日二回利用する場合は、20時入庫・10時出庫の「朝冷」と、 14時入庫・20時出庫の、「夕冷」が良い。 「夕冷」は17時入庫・9時出庫の「慣行」と比較し効果に大差がなく、 「朝冷」は花芽分化がやや遅れるが、処理有効株率は前者と同様100%であった( 図1)。
  3. 一日三回利用する場合は、上記に、10〜14時入庫の「昼冷」を加えると良い。 「昼冷」は、7月22日〜8月17日処理では標準と同程度の収量を得た。( 図1図2)
  4. 収穫開始は短日処理開始からほぼ3カ月後であった。年内収量は、 7月中旬〜8月中旬「夕冷」処理で110g/株前後であった。 (図1)
    図3 時期別収量(1992)

[成果の活用面・留意点]
  1. 夜冷施設を従来の2倍以上の効率で活用することができる。
  2. 「夕冷」と「朝冷」の入れ替えは必ず日没後または日の出前とする。
  3. 出し入れ日が不規則だと極端に花芽分化率が低下する。

[その他]
研究課題名:夜冷育苗施設の効率的利用法開発試験
予算区分 :県単
研究期間 :平成2〜5年
発表論文等:平成5年秋季園芸学会発表要旨