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電照栽培によるソリダスターの作期拡大


[要約]
ソリダスターの挿し芽苗を4月に定植し、定植後及び採花後電照を行い、 最低気温6度Cの簡易ハウス内で採花を続けると、 7月から翌年8月まで3〜4回採花可能であり、省力的に栽培できる。
宮城県園芸試験場・栽培部・花き科
[連絡先] 022-383-8132
[部会名] 野菜・花き
[専門]  栽培
[対象]  花き類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
ソリダスターはソリダゴとアスターを交配し、 フランスで育成された属間雑種の多年生植物である。 濃い黄色の小花が茎葉を包み込むようにして咲き、 フラワーアレンジメントや花束などに需要が伸びている。 ソリダスターは花持ちも良く、カジュアルフラワーとしての期待も大きい。 そこで、改植なしで電照処理により作期を拡大する 省力的な栽培法について検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 挿し芽苗を4月中旬に定植し、無摘心で定植後50日間電照することにより 7月上旬に開花する。7月採花後、 株を据え置き7月下旬から20〜35日間電照することにより 9月中・下旬に2回目が開花する( 図1表1)。
  2. 9月の2回目の採花中から電照処理すると直ちに花茎が伸長し、 11月から最低気温6度Cで管理すると2月上旬に3回目が開花する。 引き続き電照処理を行ない3月下旬に打ち切ることによって7月上旬に 4回目が開花する( 図1表1)。
  3. 9月採花後電照を打ち切るとロゼット状態となり、 翌年7月下旬から8月上旬に開花する( 図1、 表1)。

[成果の活用面・留意点]
  1. 苗は9〜10月に購入し、十分に低温に遭遇させ親株とする。翌年、 親株の地下茎から伸長してきた腋芽を挿し芽する。
  2. 夏期高温時はハウスの妻面・サイドは取り外し、 最高気温25度Cを目安に換気し、 冬期低温時は二重カーテンと簡易暖房で最低気温6度Cに管理する。
  3. 電照方法は植物体上1mの高さに10平方メートル当たり 100W白熱灯1灯を設置し、午後10時から午前2時まで4時間の暗期中断電照を行う。

[その他]
研究課題名:消費者ニーズに対応したカジュアルフラワーの栽培法
予算区分 :県単
研究期間 :平成5年度(平成4〜5年)
発表論文等:電照によるソリダスターの開花調節、
                東北農業研究、46号、1993