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促成栽培におけるオリエンタルハイブリッド系ユリの冷蔵処理技術


[要約]
オリエンタルハイブリッド系ユリの促成栽培での低温処理期間は、 「カサブランカ」で本冷(5度C)11週以上、「ル・レーブ」7週以上9週以下、 「スターゲーザー」では9週以上が必要である。 GA処理(100ppm、60分浸漬)による休眠打破の効果はなかった。
秋田県農業試験場・園芸畑作部・花き担当
[連絡先] 0188-39-2121
[部会名] 野菜・花き
[専門]  栽培
[対象]  花き類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
オリエンタルハイブリット系ユリは、生理、生態特性が十分解明されていない。 このことから、 促成ならびに抑制までの栽培適応性を明らかにして作型の開発を図る目的で、 促成栽培における休眠打破処理と球根冷蔵期間が生育、 開花に及ぼす影響を検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 切花期は、「カサブランカ」、「スターゲーザー」 では低温処理期間が長いほど早く、11週間で5月上・中旬に切花できる。 「ル・レーブ」では、低温処理期間が短いほど早く、 7週間処理で1月下旬〜2月中旬に切花できる。休眠打破処理 (GA100ppm、60分浸漬)の効果は認められない (表1)
  2. 到花日数は、「カサブランカ」、「スターゲーザー」 では低温処理11週間が短く185〜190日、 「ル・レーブ」では低温処理期間の違いによる差は小さく、113〜123日である。
  3. 「カサブランカ」、「スターゲーザー」 の切花長は低温処理期間が長くなるほどまさり、 11週間の低温処理で良品が得られる。「ル・レーブ」 では低温処理期間が短くなるほど切花長が勝る傾向を示し、 着蕾数も7〜9週間処理が11週間処理より多く品質は優れる。

[成果の活用面・留意点]
  1. 使用する球根は、「カサブランカ」、 「スターゲーザー」については7月下旬以降、 「ル・レーブ」については7月上旬以降に掘り上げたものとし、 球周20cm以上とする。
  2. 低温処理は、オガクズパッキング(含水率200%)し、 13度C→3週間の予冷後5度Cで本冷を行う。
  3. 10月上旬から最低気温15度C以上で管理する。

[その他]
研究課題名:施設花き高収益生産技術の安定化
予算区分 :県単
研究期間 :平成5年度(平成3〜6年)
発表論文等:なし