研究所トップ研究成果情報平成5年度

細繊度蚕品種の飼育技術策定


[要約]
細繊度蚕品種の飼育条件および上蔟条件と作柄との関係を明かにし、有効な技術を 組合せて飼育参考表を策定した。
山形県蚕糸総合研究センター・生産技術部
[連絡先] 0237-53-3175
[部会名] 蚕糸
[専門]  飼育管理
[対象]  蚕
[分類]  指導

[背景・ねらい]
特殊用途用細繊度蚕品種の成育特性を把握し、 蚕品種の持つ能力を最大限に発揮させるための飼育技術を確立し 農家技術としての飼育参考表を策定する。

[成果の内容・特徴]
  1. 壮蚕飼育
    1. 4・5齢の蚕座面積は、標準飼育面積を20%縮小しても虫繭質への影響は ほとんどみられない。
    2. 5齢飼育頭数は、0.1m2当り春蚕期150頭、初秋蚕期125頭、 晩秋蚕期133頭で対応できる。
    3. 5齢前期または中期の給桑量を10%増量し、増量分を5齢後期に減量しても 収繭量への影響は僅かであり、目的繊度の繭が生産できる。
    4. 高温に対する順応性はあるが、5齢後期の高温接種は繭重、 化蛹歩合が低下し収量に大きく影響してくる。
  2. 上蔟
    1. 適熟前上蔟は奇形繭が多く繭重、繭層重が低下し、また、 過熟蚕では繭重が低下する
    2. 上蔟作業は、熟蚕発生20〜30%発生時を目途に開始する。
    3. 上蔟蚕は吐糸速度が早く、吐糸終了までの所要時間が短いので排尿処理は 遅れないようにする。
    4. 吐糸中の保護温湿度は24〜26度C、60〜70%を維持する。

細繊度蚕品種の飼育参考表
細繊度蚕品種飼育の留意点

[成果の活用面・留意点]
細繊度蚕品種導入農家の飼育参考表として活用。

[その他]
研究課題名:新規用途繭の均質低コスト生産技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :平成5年度(元年度〜5年度)
発表論文等:細繊度蚕品種「あけぼの」の上蔟時期及び蔟中環境、山形蚕試要報26号(1992)
            細繊度蚕品種「あけぼの」の給桑量及び給桑配分、山形蚕試要報27号(1993)