研究所トップ研究成果情報平成5年度

熟化促進剤βエクダイソンの使用方法


[要約]
これまでにβエクダイソンを利用することにより、蚕の熟化が促進され経過 が斉一になり上蔟作業の省力化が図られることがわかった。この薬剤は平成6年度に 市販される見込みであるため、この使用方法を作成した。
福島県蚕業試験場・養蚕部
[連絡先] 0245-77-0055
[部会名] 蚕糸
[専門]  薬剤
[対象]  昆虫類
[分類]  普及

[背景・ねらい]
養蚕作業労働時間の中で上蔟作業の占める割合は約15%と多く、 しかもその作業が短時間に集中される。 短時間のうちに上蔟作業を終わらせないと、座中繭を多発させる原因になる。 このため大規模養蚕農家は雇用労働力に頼りがちになり、 規模拡大の妨げになっている。
これらの対策として、熟化促進剤βエクダイソンが開発されその効果について 当場や各地の試験研究機関で調査されてきた、これらの研究成果を基礎に養蚕農家に普及すべく効果、対象農家、使用方法について検討した。

[成果の内容・特徴]
使用方法
  1. 上蔟を実施したい日の前日の夕方、蚕座を平にする。
  2. 蚕座に上蔟ネットを掛け規定量より多めに給桑する。翌朝、 若干の残桑がある程度にすると綱下の残蚕が少なくなる。
  3. 蚕種1箱当りの量は40ccの葉剤を水4リットルに溶かして使用する。
  4. 専用噴霧器で給桑した桑に均一に散布する、この時噴口を桑の中に差込み、 桑全体に水滴がつくように散布する。
  5. 上蔟当日は朝から熟蚕収集作業に入る。

[成果の活用面・留意点]
蚕業技術指導所での普及活動に活用する.

[その他]
研究課題名:昆虫生理活性物質に関する試験
予算区分 :県単
研究期間 :平成6年度(平成2年〜5年)
発表論文等:βエクダイソンの散布時期と虫繭質、東北蚕糸研究報告、第16号、1991