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桑稚苗用移植機による新桑園造成法


[要約]
1芽種茎を用いた施設育苗による桑稚苗の育成と開発改良した桑稚苗用移植 機での桑園造成機械化一貫体系は従来の苗木密植桑園造成に比し、大幅な能率向上 が図られ、圃場における活着、成育も良好である。
山形県蚕糸総合研究センター.生産技術部
[連絡先] 0237-53-3175
[部会名] 蚕糸
[専門]  作業
[対象]  工芸作物
[分類]  指導

[背景・ねらい]
桑園造成の機械化一貫体系技術を確立するには施設育苗による桑稚苗の生産と 併せ、植付作業の機械化を図る必要がある。このため、 現地において桑稚苗用移植機を用いた桑園造成を行い、 その作業能率と稚苗の成育、活着について検討した。

[成果の内容・特徴]
  1. 1芽種茎の調整は電動丸鋸で0.9時間/2,000個・1人、 床土入れから覆土までの播種作業は14.5時間/2,000個・1人、また、 1ポット当り約9円70銭の資材費が必要である。( 表1表2)
  2. 機械植付作業時間は4.9時間/10a・1人で従来の苗木密植の約14分の1、 造成時間は7分の1弱で可能である。 (表3)
  3. 桑稚苗の圃場における活着率は各品種で約80%、 枝条長は180cm以上と良好な生育を示す。 (表4)
  4. 秋末の1株当り枝条数は剣持、みつしげりで2本以上となり、 10a当り条桑量で1,000kg以上確保できる。 (表4)

[成果の活用面・留意点]
  1. 施設内における桑稚苗の育苗はポット内の乾燥に注意する。
  2. 圃場移植前にロータリーで充分耕耘し、移植機の障害となる礫は除去する。

[その他]
研究課題名:寒冷中山間地の規模拡大を基調とした新桑園開発技術の確立
予算区分 :地域重要新技術
研究期間 :平成5年〜6年
発表論文等:1芽種茎を用いた施設内育苗法、山形蚕試要報27,9-28,1992
                                         山形蚕研セ研報1.8-20,1993