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食用ギク「もってのほか」の電照抑制栽培


[要約]
高品質食用ギク「もってのほか」の慣行栽培の収穫時期は 10月中下旬であるが、挿し芽時期を6月下旬、定植時期を7月下旬とし、 8月15日から10月16日の期間に電照処理を加えて開花時期を調節する抑制栽培に より、12月の収穫が可能になり、a当り140kgの収量が期待できる。
山形県立園芸試験場・野菜部
[連絡先] 0237-84-4125
[部会名] 水田農業
[専門]  栽培
[対象]  その他花菜類
[分類]  普及

[背景・ねらい]
「もってのほか」は食用ギクの中で最も美味である。しかし、 生産時期が10月中下旬に限られ、さらに露地栽培のため生産が不安定である。 そこで、ハウス早熟キュウリの後作として、12月出荷を狙いとした 電照抑制栽培の作型を確立する。

[成果の内容・特徴]
  1. 電照期間によって収穫日が異なる (図1)。また、 再電照を行なうことで品質が向上 する(表1)
  2. 挿し芽時期は6月25日頃が連期である。挿し芽時期が遅れると、 分枝数が少なくなり減収する。定植は挿し芽後約27日、 摘心は同約35日に行う( 表2図2)。
  3. 12月に収穫するための電照方法:電照期間は8月15日から9月20日までとし、 10月4日から10月8日まで再電照、 10月12日から10月16日まで再々電照を行なう。 3.3m2当り60W白熱灯1灯、午後10時より午前2時まで照明。

[成果の活用面・留意点]
現在、本来の収穫時期である10月中下旬以外は、 他品種を用いて「もってのほか」のネーミングでの販売があるので、 「本もって」としての差別化した販売戦略が必要である。

[その他]
研究課題名:施設野菜における高収益輪作技術体系の確立
予算区分 :地域水田農業
研究期間 :平成5年度(平成3〜5年)
発表論文等:なし