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コンバイン収穫のための「スズユタカ」の無培土栽培


[要約]
「スズユタカ」の無培土栽培は、培土栽培に比べ汚損粒が発生しない着莢高と なり、同収量が得られる。
無培土栽培の好適播種期は、倒伏が少なくなる6月下旬以降である。
福島県農業試験場・種芸部・畑作研究室
[連絡先] 0249-32-3020
[部会名] 水田農業、畑作物(夏作物)
[専門]  栽培
[対象]  豆類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
大豆の培土栽培では、コンバイン収穫をすると土砂による汚損粒が発生する。 このため、汚損粒発生を防止する一手段として、 無培土栽培法の適応性の検討が必要である。本情報は、 無培土栽培における播種期別倒伏程度および最下着莢高を明らかにし、 無培土栽培の適用性を検討したものである。

[成果の内容・特徴]
  1. 無培土栽培の最下着莢高は培土栽培より高まり、 汚損粒防止上必要な15cm程度以上となる。 (表1)
  2. 無培土栽培の倒伏は培土栽培より多い。播種期別の倒伏は、 6月下旬および7月上旬播きでは少ない。 (図1)
  3. 無培土栽培の収量は、各播種期とも慣行培土栽培と同程度である。 (図2)
  4. 無培土栽培の収量は、条間・株間距離によらず安定である。 (図3)
  5. 大豆の無培土栽培は、倒伏程度からみて6月下旬〜7月上旬播きが適する。

[成果の活用面・留意点]
  1. 無培土栽培の播種は、6月下旬以降とする。したがって、 無培土栽培法は麦-大豆体系などの晩播大豆に適用できる。また、条間は、 機械の仕様等に合わせ、任意に設定できる。
  2. 中耕培土による除草効果が期待できないため、初期除草に十分留意する。 また、広葉雑草優占圃場には適さない。
  3. 排水溝を2〜4m間隔に設置し、排水に努める。
  4. 対象品種はスズユタカまたはスズユタカ以上の耐倒伏性品種とする。

[その他]
研究課題名:高品位大豆生産のための無培土栽培技術の確立
            (東北南部の大区画水田等における水田輪作体系化技術の確立
予算区分 :国庫助成
研究期間 :平成3〜5
発表論文等:なし