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大区画圃場用乗用管理作業機


[要約]
乗用田植機の植付け部を取り外し、動力噴霧機・動力散粉機・作溝機を装着した、 汎用性のある乗用管理作業機を開発した。
本機により、大区画圃場の各種管理作業は、乗用で効率的に行うことが出来る。
福島県農業試験場・種芸部・農機具研究室
[連絡先] 0249-32-3020
[部会名] 水田農業、作業技術
[専門]  機械、作業
[対象]  稲、麦、大豆類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
大区画水田では、背負い動力散布機等を用いた畦畔からの防除・ 追肥作業が困難なため、水田内を歩行しながらの管理作業が余儀なくされる。
このため、圃場管理作業の労働強度を軽減するため、 汎用性のある乗用管理作業機を開発した。

[成果の内容・特徴]
  1. 本機は乗用田植機の植付け部を取り外し、 背負い動力散布機・動力噴霧機・ スクリュ型溝堀機を搭載した乗用管理作業機である。( 図1表1)
    この乗用管理機を用いて、大区画水田の、防除・施肥・作溝作業が行える。また、 湿潤な畑においても、効率的な防除・施肥作業を行うことができる。
  2. 散布量の変動係数は、粒状肥料で30%、液剤で15%程度である。 (図2)
  3. 作業能率は、除草剤や肥料等の粒剤散布で約80a/h、液剤散布で40a/h、 5m間隔の作溝作業で40a/hである。 (表2)
  4. 乗用管理機の水田内走行による損傷株の発生は、 いずれの作業も1旋回(180度)当たり50〜70株で、損傷株割合は 0.4%程度と軽微である。 (表2)

    図3 作業風景

[成果の活用面・留意点]
  1. 散布する薬剤の吐出量は、有効散布幅と作業速度に応じて調整する。
  2. 耕盤までの深さが30cm以上ある圃場では、走行不能の場合があり適用不可。
  3. 作溝作業は、溝連結部の手直しを要する。

[その他]
研究課題名:乗用化による除草、防除、追肥作業技術の確立 他
             (東北南部の大区画水田等における水田輪作体系化技術の確立)
予算区分 :地域水田農業技術確立試験
研究期間 :平成5年度(平成3〜5年)
発表論文等:乗用田植機用スクリュ型作溝機の開発農機 東北支部報NO.39(1992)