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被袋によるニホンナシ「豊月」の着色改善
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[要約]
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宮城県で「豊月」を栽培すると成熟期においても果皮色の変化が少なく、果皮色が緑色のまま残る。6月下旬〜7月下旬にリンゴ用二重袋を被袋し、収穫前15〜25日に除袋すると、黄赤褐色のすぐれた外観の果実が得られる。
宮城県園芸試験場・栽培部・果樹科
[連絡先] 022-383-8132
[部会名] 果樹
[専門] 栽培
[対象] 果樹類
[分類] 普及
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[背景・ねらい]
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「豊月」は、宮城県では熟期が10月下旬の晩生赤ナシで、1果重が大きく、食味が良いので、農家の関心が高い。しかし、本県では成熟しても、無袋栽培で果皮色が緑色の強い外観になり、消費者の不評をかうことが多いので、着色改善法の検討を行った。
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[成果の内容・特徴]
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リンゴ用の二重袋区で6月下旬〜7月下旬に被袋し、収穫前15〜25日に除袋すると、果皮色は黄赤褐色ですぐれた外観になる(図1)。
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収穫時まで被覆すると、糖度が低下することがある。収穫前15日〜25日の除袋では糖度の低下が軽減され、食味は無袋とほとんど変わらない(表1)。
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ナシ用一重袋を被覆すると、リンゴ用二重袋ほどの果皮色改善効果は認められない(図2)。
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[成果の活用面・留意点]
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8月下旬にリンゴ用二重袋を被袋処理しても果皮色の改善は認められない。リンゴ用の二重袋は、大果用を用いる。
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一重袋では、果皮色の改善効果は得られない。
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被袋することにより、糖度がやや低くなる傾向があるので、着果量はu当り7〜8個とし、早採りをさけて、糖度の向上に努める。
[その他]
研究課題名:高品質流通のための収穫・鮮度保持技術
予算区分 :県単
研究期間 :平成7年度(平成4〜7年)
発表論文等:なし