研究所トップ≫研究成果情報≫平成7年度
ナガイモ根腐病の発生を回避する作付体系
-
[要約]
-
ナガイモ根腐病の被害を回避する作付体系として、ナガイモの作付は2、3年とし、ねぎ、にんにく、スダックスを2、3年組み合わせて作付けした後再びナガイモを作付する体系が有効である。
青森県畑作園芸試験場・病虫肥料部
[連絡先] 0176-53-7171
[部会名] 生産環境
[専門] 作物病害
[対象] 根菜類
[分類] 指導
-
[背景・ねらい]
-
青森県におけるナガイモの土壌病害は、根腐病が主体であることが明らかにされている。本病の防除はクロルピクリンによる土壌消毒を主とする薬剤による方法を除き有効な手段がない。そこで、薬剤によらない耕種的防除として、作付体系による方法を検討した。
-
[成果の内容・特徴]
-
ナガイモ根腐病は連作3、4年目で多発生するので、他作物、緑肥との輪作をとる必要がある。
-
ナガイモの作付は2、3年とし、ねぎ、にんにく、スダックスを2、3年間組み合わせて作付した後再びナガイモを作付する体系が、ナガイモ根腐病を回避する方法として有効である。
(表1 ナガイモを基幹とした作付体系とナガイモ根腐病の発生状況)
-
[成果の活用面・留意点]
-
ナガイモを基幹とした輪作体系を導入する際に活用する。
-
種いもは健全なものを使用する。
[その他]
研究課題名:特産野菜の連作障害防止法の確立
1.ナガイモ根腐病の発生を回避する輪作体系
予算区分 :県単
研究期間 :平成7年度(平成元〜7年)
発表論文等:北日本病害虫研究会報第47号 1996 投稿中