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トルコギキョウの低温貯蔵条件での出荷に適する箱と包装資材
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[要約]
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トルコギキョウを3日間低温貯蔵した後出荷する場合、縦箱では湿度を保ちすぎることや日持ち日数が短縮することから不適である。横箱を用い保湿包装資材を使用することで、鮮度保持が可能である。
山形県立園芸試験場・花き部
[連絡先] 0237-84-4125
[部会名] 野菜・花き
[専門] 加工利用
[対象] 花き類
[分類] 研究
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[背景・ねらい]
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夏出しトルコギキョウは、高温時の出荷となることから鮮度が重要である。日持ち性に優れた切り花を消費者に届けるために、鮮度保持効果のある出荷箱と包装資材について、出荷調整のための低温貯蔵条件下で検討する。
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[成果の内容・特徴]
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貯蔵後の切り花重は水上げ後に比べ、縦箱では増加し、横箱では減少する。横箱での減少程度はフローラエース、フラワーップの保湿包装資材を用いることで少なくなる。
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開封時の切り花は、横箱ではやや萎れた印象があるが、縦箱ではいずれも新鮮で硬さを保持している。しかし、フラワーキャップ、フローラエース包装では内部の湿度が高まることにより、花弁に水浸状のしみが発生しやすい。最も鮮度が保持されていると感じられるのは、縦箱・新聞紙包装である(表1、表2)。
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水生け後の切り花重は、縦箱では増加しないが、横箱では水生け1日後に増加し、回復する。しかも、貯蔵中の重量減少の最も大きい新聞紙包装で増加が大きい(表2)。
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日持ち性の判定基準となる萎凋花や茎の腐敗は、縦箱では早くから発生が見られるのに対し、横箱では発生が遅い。特に、フローラエース、フラワーキャップの使用で日持ち日数が長く、効果が認められる(表2)。
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[成果の活用面・留意点]
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長期の冷蔵貯蔵は、日持ち日数を短縮することから好ましくない。
[その他]
研究課題名:花き類の流通技術開発
予算区分 :県単
研究期間 :平成7年度(平成5〜7年)