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秋田県における夏そば増収栽培法
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[要約]
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夏そばの播種適期は、4月下旬から5月中旬であり、
収穫時期は7月上旬から8月上旬である。
窒素基肥の増肥によって、生育量及び千粒重が確保され、増収する。
品種は「キタワセソバ」、「階上早生」が適用できる。
秋田県農業試験場・園芸畑作部・畑作担当
[連絡先]0188-39-2121
[部会名]畑作物
[専門] 栽培
[対象] 雑穀類
[分類] 指導
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[背景・ねらい]
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そばは、生育期間が短いことなどから輪作作物として有利であり、中山間地を主体に
主要な換金作物として重要な作物である。しかし、秋そばの単作が多く、
農地の有効利用と所得の増大が十分に見込まれていない。
このため、土地の有効利用と所得向上を目的に、
夏そばを増収するための播種適期と窒素施肥等について検討した。
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[成果の内容・特徴]
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播種適期は、4月下旬から5月中旬で、収穫時期は7月上旬から8月上旬である
(図1、表1)。
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品種は、「キタワセソバ」「階上早生」等が適用できる
(図1)。
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播種量は、秋そば並の標準量が倒伏を軽減し、多収である
(表2)。
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増収には生育量の確保が重要であり、窒素基肥の増施の効果が高い
(図2、表2)。
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[成果の活用面・留意点]
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栽培様式は1995年から1996年の2か年とも条播(条間0.7m)である。
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適応地帯は秋田県沿岸少雪地帯とする。
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晩霜のおそれのない場合は、播種期内で出来るだけ早播きする。
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収穫時期が梅雨期のため短期間で収穫が可能な面積にとどめることが望ましい。
また、鳥害対策を考慮する。
[その他]
研究課題名:輪作導入のためのそばの適品種選定・そばの良質・多収生産技術
予算区分 :地域基幹
研究期間 :平成8年度(平成7年〜11年)
発表論文等:なし