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高α-リノレン酸含有卵生産のためのエゴマ由来飼料素材 (油、圧搾ミール、種実、乾燥茎葉)の飼料配合効果


[要約]
飼料配合率1%当たり卵黄内α-リノレン酸含有率の増加量はエゴマの油0.280、 圧搾ミール0.022、種実0.196、乾燥茎葉0.005ポイントである。 卵黄内α-リノレン酸含有率の高い特殊卵を生産するためには種実給与が 油及び圧搾ミール給与より経済性において有利である。
青森畜試五戸
[連絡先] 0178-62-3309
[部会名] 畜産(家畜)
[専門]  動物栄養
[対象]  家禽類
[分類]  普及

[背景・ねらい]
鶏卵は消費ニーズの多様化・高度化に対応した市場性の高い商品の開発が 重要となっている。エゴマの油、圧搾ミール及び種実の給与は卵黄内の α-リノレン酸を高めることが報告されており、特殊卵生産方法として注目される。
しかし、これらエゴマ由来飼料素材の給与効果や経済性を比較した報告は 見当たらない。また、エゴマの茎葉もα-リノレン酸を含んでいるが、 その給与効果は明らかにされていない。
そこで、エゴマの油、圧搾ミール、種実及び乾燥茎葉の飼料配合率が 卵黄内脂肪酸に及ぼす影響を調査し、 特殊卵生産のための給与効果及び経済性を比較する。

[成果の内容・特徴]
  1. α-リノレン酸含有率は油57.52% ,圧搾ミール3.67%、種実21.12%、乾燥茎葉 1.10〜1.16%、生葉0.17%である。また基礎飼料及び基礎飼料のみを給与した 普通卵黄のα-リノレン酸含有率はそれぞれ0.24%及び0.17%である (表1)
  2. いずれのエゴマ由来飼料素材も飼料配合率を高めると、 卵黄内α-リノレン酸含有率は高くなる (図1、2)。 配合率1%当たりα-リノレン酸含有率の増加量は油0.280、圧搾ミール0.022、 種実0.196、乾燥茎葉0.005ポイントである (表2)
  3. 卵黄内α-リノレン酸含有率を0.68%(普通卵黄対比の4倍)にすると想定した場合、 油は1.3%、圧搾ミールは24%、種実は2.4%、乾燥茎葉は100%の配合が必要である (表2)
  4. 鶏用1kg生産に要するエゴマ飼料素材の購入費は 油49円、圧搾ミール60円及び種実30円である (表2)

[成果の活用面・留意点]
経済性試算はエゴマの油、圧搾ミール及び種実の入手価格により結果が変わる。
入手価格(a)が表2と違う場合、 次式からエゴマ購入費(d)を求めて比較する。
エゴマ購入費(d) = 入手価格(a) × 鶏卵1kg生産に要する飼料量(b) × 配合率(c)

[その他]
研究課題名:卵黄内脂肪酸含有率に及ぼすエゴマ油及び茎葉給与の影響
予算区分 :県単
研究期間 :平成7年
発表論文等:卵黄内脂肪酸に及ぼすエゴマ種実給与の影響、
       青森畜試試験研究成績書(平成4年〜5年)、143-154、1994.
      卵黄内脂肪酸に及ぼすエゴマ粕給与の影響、
       青森畜試試験研究成績書(平成6年〜7年)、116-124、1996.