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だいずタチユタカの多条播無培土栽培における適正栽植本数


[要約]

 大豆の多条播無培土栽培における栽植本数の増加により、莢数、収量が増加するとともに、最下着莢高が高くなり、茎が細くなるため、コンバイン収穫に有利である。多条播無培土栽培の適正な栽植本数は10a当たり15,000〜20,000本で、条数は3〜5条である。

[キーワード]

だいず、多条播無培土栽培

[担当]山形農試・水田営農研究部
[連絡先]023-647-3500
[区分]東北農業・畑作物
[分類]技術・参考


[背景・ねらい]

 転作作物の本作化に伴い大豆の作付け面積が増加しているが、面積拡大に対応し維持定着していくためには、より省力で規模拡大が可能な栽培体系が必要となっている。そこで、中耕・培土作業の省略とコンバイン収穫時の品質保持をねらい多条播無培土栽培を検討している。ここでは、多条播無培土栽培における、最適栽植本数を検討する。

[成果の内容・特徴]

1.

大豆多条播無培土栽培における栽植本数の増加により、平方メートル当たり莢数及び収量が増加し有効である。(図1

2.

また、最下着莢高が高くなり、茎の太さが細くなるため、コンバイン収穫に有利になる。

3.

そのため、大豆多条播無培土栽培における栽植本数としては、10a当たり15,000〜20,000本とする(図1表1

[成果の活用面・留意点]

1.

対象品種は、多条播栽培に適品種のタチユタカである。

2.

無培土なので播種後の除草剤処理はていねいに行う。

3.

一行程の条数は、3条〜5条であるが、20,000本で3条の場合では、株間が密になり、倒伏の危険性がある。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名:

水田の高度利用に対応した土地利用型作物生産技術の開発

予算区分:

県単

研究期間:

2002年度

研究担当者:

相澤直樹、鈴木雅光


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